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100年の1度の出逢い
Kia ora!
お抹茶と聖書をこよなく愛すenaです。
お抹茶にハマりすぎて、一時帰国の際に訪ねたシリーズ第3回目です。
本日ご紹介するのは中川政七商店が運営する茶論 奈良町店。
気軽に茶道の文化に触れられる茶論のお稽古
中川政七商店の創業者の住居だったという歴史ある日本家屋の一室で
季節のお菓子3種とお抹茶2服をいただき、講師の西さんのレクチャーを愉しむ実践稽古へと参加してきました。
愉しく心躍る時間で参加したあとの余韻と言ったらお伝えできないほどです。近隣に住んでいたら、間違いなくリピーターになっています。飛行機で11時間なので泣く泣く諦めるしかありません。
テーブルで愉しむお抹茶じかん
中川政七商店をご存知の方は想像がつきやすいかもしれませんが、茶論のある日本家屋はどこを切り取っても風情のある美しい設えでうっとりしてしまう空間です。4人も座れば満席となる掘りごたつ部屋へと案内され、茶論の常連さんお2人とご一緒させていただき、本当に豊かな時間を過ごさせていただきました。
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香煎というスパイスを効かせた白湯で口の渇きを潤し、樫舎(かしや)さんの居伝坊(いでんぼう)という和菓子でもてなしてくださいました。
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これって100年の1度の出逢いかも
最初に出てきたお茶碗がこれですよ!!!
思わず心のなかで「ハレルヤ〜!」と叫び、テンションが上がりました。
時期がクリスマスに近かったのでご用意されていたお茶碗ではあるのですが、クリスチャンである私は当然、この十字文があしらわれたお茶碗との出逢いに奈良まで来た甲斐ここにありでした。その上、100年ものくらいのお茶碗だとのこと。これこそ素晴らしい出逢いです!この後の人生でこのお茶碗と出逢うことはもうないかもしれませんし、嬉しさMAXの瞬間でした。
お茶碗に因んで濃茶の回し飲みなど濃茶席の作法とカトリックの聖餐式との共通点の話など講師の西さんが語ってくださいましたが、利休さんが当時、なぜミサの所作をお手前に取り入れたのか?想いを巡らせてしまいます。
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このあと自分でお抹茶を点てて、和三盆製の雪輪のお干菓子と樫舎さんの麩焼きせん餅とともに愉しみました。こうして眺めてみると、麩焼きせん餅ってカトリックの聖餐式で使われる聖別されたパンの姿かたちにそっくりだなと思います。ちなみにプロテスタントの聖餐式ではいわゆる普通のパンが使われています。
ニッポンのたから
茶の湯は暮らしに彩りを添えてくれます。また、こうして亭主と客とで生み出されるその瞬間は二度と巡り会えないもの、一期一会です。日々の暮らしを豊かにし、お茶とお菓子で誰かを笑顔にできる茶の湯の底力はニッポンのたから、誇れる文化ではないでしょうか。
茶論を運営している中川政七商店はもともと茶道で使われる茶巾、奈良晒の商いからはじまったとのことで、じつは茶道と縁の深い300年もつづく老舗なのです。
また茶論 奈良町店では、気軽に茶道の文化に触れるワークショップやお稽古が定期開催されています。気軽に茶の湯を愉しんでみるにはぴったりの場所でした。喫茶だけの利用もできるようなので、日本家屋でゆったりお抹茶を愉しむこともできます。
奈良を訪ねることがあれば、かならず立ち寄りたい場所ができました。
Blessings!