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【海水魚飼育】メバルの混泳

アクアリウムで一番難しいと思うのが魚の混泳の相性ではないかと思います。
ネット情報、ショップ定員さんに聞いた事などが自分の水槽では、そうとは限らない事も多々ありました。
魚の性格の個体差、水槽の環境(水質・大きさ・隠れ家などレイアウト)によって変わってくると思いますので、あくまで参考程度にお願いします。


混泳がうまくいかなと、どうなるか

私は、アクアリストとしてまだまだ経験が浅い方で魚には本当に申し訳ない失敗しながら、できるだけ魚が健康に気持ちよく過ごしてもらえる環境を作りたいと思っております。
けして命を粗末に扱っているつもりはないので、ご理解の上お願いします。

・食べられる

完全に弱肉強食の世界です。口に入るものなら何でも食べる魚もいます。口に入りきらず食べた側が死ぬ場合もあると聞きました

・イジメられる

我が家の水槽は、温厚な魚を選んで飼っているつもりですが、それでも水槽内でイジメが全くない時期はありません。怪我させられる程のイジメは、一度だけ水槽でメバルの次に可愛がってたミズタマハゼの目玉をシマハギにかじられた事がありました。それ以外は、縄張りに入った魚を追いかけ回したり、特定の魚がしつこく追いかけ回されてるレベルのイジメは常にあります。

・隠れて出てこなくなる

温厚な魚に2パターンあって、他の魚に全く興味がない魚と、臆病な魚があり、水槽に入れた瞬間から隠れて一度も出て来ないまま行方不明になった魚もおりました。

・縄張り意識の強い魚のせいで他の魚が泳がなくなる

我が家の水槽の世界のトップは常にメバルですが、基本的に他の魚に興味がないので、権力争いで2位3位の魚が威張り散らかす事が多く、水槽の半分以上を縄張りとして、その他の魚が隅っこをチョロチョロ泳ぐだけ
メバルも基本的に泳ぎまわる魚じゃないし、縄張り意識の強い魚も縄張りから動かないので、誰も泳がない水槽になりました。

メバルの混泳について

メバルは肉食魚です。魚・エビやカニなどの甲殻類・ゴカイなどの多毛類などを食べると言われております。なのでショップに聞けば必ずと言っていいほどダメですって言われます。
釣れた(採取した)場所、サイズ、人に飼われ始めた時の大きさなどによって変わると思います。
実際、私の場合3匹メバルを飼いましたが、最初の2匹は福井県越前で釣ったメバル(10cmぐらい)と、後から追加した浜名湖で釣ったメバル(4cm前後)で全く食性が違いました。

越前のメバル(10cm前後)の場合

メバリングで釣れた小さい2匹を持ち帰りました。
たぶん2年以上は野生で生きてきてるので、当然、人工エサ(粒エサ)は食べません。クリル(乾燥エビ)ですら最初は食べませんでした。

まず、なぜ混泳がダメだと言われてるのに混泳できると踏み切ったのかというと、水槽の立ち上げ時にパイロットフィッシュとして有名なデバスズメダイとネット通販でエサ用ハゼをメバルを入れる前の水槽で飼いました。
デバスズメダイは、3匹2cm程度。エサ用ハゼは、シラスのようなシルエットの2cm弱を5匹。
結果は、デバスズメダイは一匹も食べられる事なく、エサ用ハゼはたぶん4匹食べられましたが、1匹は隠れたり逃げたりで生き延びて3cm程度まで大きくなったらメバルから見向きもされなくなり、最初の我が家の水槽の問題児となりました。

クリルから粒エサまで餌付けに成功してからは、全く魚を食べる気配がなくなりました。
この2匹同士で、縄張りというか隠れ家の奪い合いのような小競り合いはありましたが、怪我した事もなく、他の魚には全く興味なしでした。
小競り合いもレイアウトで、隠れ家を2つ離して作ったら喧嘩もほとんど見ませんでした。
同種同サイズの混泳は要注意かもしれません。

浜名湖のメバル(4cm前後)の場合

浜名湖でキス釣りしていて、外道として釣れたメバルが可愛くて持ち帰りました。エサは石ゴカイ。
こちらに関しては、ふつうの熱帯魚です。カクレクマノミが食べるような小さな粒のエサを最初から食べて、一緒に泳ぎ、肉食魚として産まれた事を忘れてしまったのか、知らないのか。。。
ショップに売ってる海水魚や熱帯魚の中でも、混泳NGが少ない魚です。というかないです。
他の魚を追いかけ回す事もなく、ゆっくりまったりしたい気分の時に目の前をチョロチョロ泳がれた時に軽く追い払うぐらいです。
こんな大人しい魚ですが、現在8cm。更に小さい臆病な魚すると怖いので臆病な魚は混泳を避けた方が良いかもしれません。

オススメ混泳魚

メバルと混泳ができますってよりも、他の魚に危害を加えなく、臆病過ぎず、泳いでくれる魚。

・コガネキュウセン(イエローコリス)★★★

一番オススメです。丈夫でイジメしない泳ぐ、訳のわからない小さい貝が大繁殖した時に食べてくれました。黄色が目立ち華やかになる。夜になると砂に潜って寝て面白い。文句のつけようがない魚です。

・カクレクマノミ★★☆

超王道で、入手しやすく飼いやすい。色がキレイで可愛い。丈夫だしエサ付きよし。
小さ過ぎると食べられる可能性があります。

・デバスズメダイ★★☆

カクレクマノミと同様です。安く入手できるのでパイロットフィッシュとしても有名。丈夫でエサ付きもよく飼いやすい魚です。
小さ過ぎると食べられる可能性があるのと、なぜかポツポツといなくなる事がありました。
イジメられやすい魚で、ストレスで死ぬ事が多いかも。

・ミズタマハゼ★★☆

底砂を混ぜてくれて、キレイにしてくれます。穴を掘って住処にしたり、とにかく可愛いです。
飼ってる他の魚で、エサが行き届かなくて苦労しました。
臆病な所もあり、環境によっては出てこなくなる事もある。
ストレス弱い可能性も高いです。

・フチドリカワハギ★★☆

フグやカワハギの仲間はヤンチャなイメージでしたが、温厚で憎きカーリーを食べてくれるとの事で購入。現在平和な水槽だからのびのびと可愛らしいですけど、温厚でどんくさいので、混泳させる魚を選びそう。
エサやりに少し苦労するかも。

まとめ

最初に言うべきだったかもしれませんが、なぜ混泳を勧めるかと言うとメバルは大きくなると泳ぎません。ライブロックの隠れ家でジッとこちらを見てます。それはそれで可愛いのですが、家に水槽があって誰も何も泳いでいない水槽…寂しいです。
あと、水槽を立ち上げて水を作って、メバルを入れる所がワクワクのピークです。慣れない人は水質チェックして、問題があれば調べて対策して。と、同時に餌付けとしばらくは忙しく楽しいです。が、半年もすると水も安定してエサの苦労もなくなり、岩影からジッとこちらを見てるメバルを眺める生活…。
エサの時は喜んで岩から出てきてくれます。だからと言ってエサの上げすぎは、メバルにも水質にもよくないから、基本はメバルと睨めっこ。。。
悪くはないけど、寂しい。飽きる。
他魚種を入れると問題も起きますが、色んな魚がいると眺めて楽しいです。


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