「身体を測る」はじまり
今やどこに出入りしても、マスク、消毒、体温測定は必須事項の時代になりました。
特に、このご時世で「体温を測る」という文化は、今や疑いようもないくらい当たり前になりました。しかし、歴史を知ると、そもそも「体温を測る」こと自体が、案外最近の考え方だとと驚かされます。
「体温を数値化する」ことを考案
かつては、なんとなく体温が高いとなると、医者がおでこに手を当てて、感覚で測るものでした。
しかし、16世紀イタリアの医学者サントリオ・サンクトリウスが、体温を数値化できないものかと考案しました。それで作られたのが、世界初の体温計です。
病気と体温の関係性を発見
16世紀の段階では、まだ病気と体温の関係性は
触れられていませんでした。
19世紀になって、ドイツの医学者カール・ウンデルリッヒが病気によって、熱型が違うことを発見してから「検温」という文化が始まります。
水銀体温計を考案
19世紀半ばになって、水銀の体温計が考案されます。
日本だと、2000年前後くらいまでは、水銀式の体温計がまだまだ使われていました(体感レベルですが)。
最近はデジタル体温計がもっぱら主流になったと思うと、身近な体温計が1世紀ちょっとしか経っていない発明品と聞いて驚きです!
当たり前と思っていることも、人類の歴史からすると、かなり最近の新しい考え方なんだということがよくわかりますね。