5月22日は、ノヴォデヴィチ修道院ができた日
1524年5月22日に、世界遺産のノヴォデヴィチ修道院が建てられました。来年の2024年に500年になる、女子修道院です。
今日は、世界遺産のノヴォデヴィチ修道院を紹介します。2900字を超えて長くなってしまったので、お時間のある時にどうぞ。
修道院前の池(写真スポット)
修道院前に池があり、池と一緒に写真を撮るといいです。
地下鉄駅から歩いてくると、修道院の入り口の方が、近いのですが、池の周りをぐるっと回って、修道院と池を一緒に写真を撮ってください。
これは、少し古い写真で、鐘楼がまだ修復中です。
私が初めて行った2011年8月には、鐘楼があったのですが、その後、鐘楼の電源がショートして火事になり、数年にわたって修復をしていました。
今は、鐘楼の修復は終わっています。パンデミックで観光客が来なくなったので、他の所も大々的に修復していました。
そして、来年の2024年は、500年になるので、きれいになったノヴォデヴィチ修道院を見ることができると思います。
これは、冬ですが、まだそれほど冷えていないので、池の氷も薄いです。
これは、2021年3月に撮りましたが、何度だと思いますか?
-18度でした。冷凍庫内と同じ気温です。
晴天で風がなかったので、体感温度はもう少し高く感じました。
そんな日に撮った写真です。
池の上に足跡がありますが、ここを歩く人もいます。
私が行ったときも歩いている人がいました。
少し歩いては写真を撮っていたので、同じような写真が続きます。
余談ですが、ノヴォデヴィチ修道院を見た後、モスクワ川沿いを歩いていたら、もっとびっくりすることがありました。
反対側から短パンをはいた男性が歩いてきます。ベージュの服を着ている人なんだなあと思っていたのですが、近づくにつれて、上半身裸であることに気づきました。
-18度で裸の人を初めて見ました。
このように天気が良かったので、貴重な太陽を浴びていたようです。時々こういう人もいます。
一応、『歩いてはいけません』という看板がありますが、歩いている人はいます。
後ろにモスクワシティーが見えます。
修道院の入り口
地下鉄のスポルティブナヤ駅からノヴォデヴィチ修道院を目指すとこういう景色が見えてきます。
同じ冬でも天気によって印象が違いますね。
これは、ちょっと古い写真で、コンテナはもうありません。建設業の人たちが仮に住む場所です。こういうところに寝泊まりして、中央アジアの人たちが働いています。
ノヴォデヴィチ修道院の入り口です。
鐘楼とスモレンスキー大聖堂
1689~1690年に建てられた鐘楼と、1524~25年に建てられたスモレンスキー大聖堂です。
夏だとこんな感じです。この日はあいにく雨でした。
マイヤ・アレクセーエブナ・バルディギナさんのお墓です。
おそらく、この人の名前を初めて聞いた人が多いと思います。
私も記事を書いていて、知りました。
なぜこの写真を撮ったのかさえ覚えていませんが、1888年に生まれた女性で1913年に亡くなっています。25歳です。若くして亡くなった人のお墓ですとガイドさんが言っていた気がしますが、覚えていません。
地下納骨所ですが、ここは中に入れないのでどうなっているか分かりません。
スモレンスキー大聖堂は中に入ることができます。観光場所になっていますが、女性は、スカーフをかぶって入るといいです。
イコンの並び方
イコンの並び方ですが、決まりがあります。だいたい5列ですが、17世紀には、6列や7列というものもありました。また、教会の大きさによっては、3列だったり4列だったりするところもあります。
スモレンスキー大聖堂は、5列のイコンになっています。
一番下の列は、地の列と言います。真ん中に門があり、右側に救世主キリスト、左側に聖母マリアが描かれています。通常、キリストとマリアの横に門があり、さらに、イコンが描かれている場合は、地元で崇拝されている聖人が描かれています。スモレンスキー大聖堂の場合、ちょっと門が分かりません。
下から2列目は、祭りの列になっています。教会によっては、2列目と3列目が入れ替わっている場合もよくあります。
スモレンスキー大聖堂は、2列目が祭りです。門の上のこの部分は、最後の晩餐が描かれています。
下から3列目は、デイシス(懇願)の列です。中央に玉座につくキリストが描かれ、左右に懇願者が描かれています。この絵は、洗礼者ヨハネとか、大天使ミハイルとか、ガブリエルとか名前がついていますが、教会によって、描かれる人数が変わってくると並ぶ順番が変わっている場合があります。
下から4列目は、預言者の列です。ダビデ王やソロモン王などが描かれていますが、こちらも描かれているイコンの数によって、教会ごとに少し違います。
下から5列目は、先祖の列です。中央に三位一体があり、左右は旧約聖書の人物が描かれています。
お祈り
お祈りですが、入り口近くで蜜蝋が売られています。蜂蜜で作られたろうそくで、ものすごくいい匂いがします。このろうそくを3本買います。細くて短いのから太くて長いのといろんなサイズが売られているので、好きなものを買ってください。
そして、3本のうち2本は、自分が好きなイコンの前で火をつけます。そして、十字を切ります。ロシア正教の場合は、十字の切る順番が違います。上、下、右、左の順番です。敬虔深い信者は、何度も十字を切るし、跪いてお祈りをする人もいます。
そして、残りの1本は、亡くなった人に祈りをささげる場所に火をつけます。それは、どこにあるかというと、だいたい、教会の左側にあります。十字架にはりつけられたキリストがある場所が亡くなった人に祈りをささげる場所です。
あと、ヨーロッパの教会に入ったことがある人は、気づいたかもしれませんが、ロシア正教の教会には、パイプオルガンも椅子もありません。すべて、アカペラで歌います。神様の所に行くのに、椅子に座るとは、けしからんということで椅子はなく、お祈りの間は、立ったままです。
柱や天井までぎっしりイコンが描かれています。
床の写真も撮ってみました。こんな模様です。
鐘楼です。電源のショートで燃えてしまったので、しばらく修復していました。現在は、修復が終わっています。
ウスペンスキー教会
1685~87年にかけて建てられたウスペンスキー教会です。
先ほどのスモレンスキー大聖堂と違って、外の光も入り、明るい気がします。
ウスペンスキー大聖堂は、左に写っているキリストの所が、死者へのお祈りをする場所です。
天井にフレスコ画もあります。
祭壇もシンプルです。スモレンスキー大聖堂のように何列もありません。
天井の高さによって、いろんなタイプのイコンがあります。ここは、3列になっています。
ぼけてしまいました。
日時計
1687~1688年に建てられたロブヒン宮殿の壁には日時計があります。
プレオブラジェーンスカヤ教会
1687~1688年に建てられた門の上のプレオブラジェーンスカヤ教会です。
2023年4月の写真
2023年4月にも写真を撮りました。
修復がほとんど終わり、壁も白くなりました。
来年の500周年に向けて、もう少しで修復が完了すると思います。