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超健康研究オタクが解説するマインドフルネス・瞑想 最強の解説#3 [歴史について]

前回#2の記事ではなぜ現代人の脳が異常に疲れてしまうのかを科学的・医学的に解説しました。

現代人の脳が疲れやすく、その疲れにはマインドフルネス・瞑想が効果的なのがわかってきたので今回はマインドフルネスの歴史について解説します。

1.マインドフルネスって誰が始めたの?

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マインドフルネスの源流は世界中の寺院などで行われていた「瞑想」や「ヨガ」や「禅」だと言われています。この3つには長い宗教的な歴史がありました。

マサチューセッツ工科大学の分子生物学教授だった「ジョン・カバット・ジン」が、プライベートで行っていた禅やヨガなどをとうして瞑想体験することで心身に良い影響があることを実感し、1979年に瞑想を元に医学的なプログラムを開発しました。それが

マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)

です。元々伝統的かつ宗教的で近寄りがたい印象のあった「瞑想」を医学的にアレンジしたこのプログラムは鬱などの精神疾患の緩和社会的ストレスの軽減だけでなく、慢性的な痛みなどの軽減にも効果が認められ、この時からマインドフルネスとして「瞑想」や「ヨガ」などが世の中に普及していきました。

2.マインドフルネスって宗教と何が違うの?

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ジョン・カバット・ジンは自ら体験した「禅」「瞑想」「ヨガ」から医学的に効果がある要素を抽出してプログラムとして標準化したことで、誰でも瞑想体験を得られるように開発したのが「マインドフルネス」です。

「禅」「瞑想」「ヨガ」には共通することがあります。それは己を見つめ直し今この瞬間に集中するという考えです。

その宗教的概念から抽出した要素が「注意」と「気付き」です。この要素を利用して瞑想体験と医学を結びつけ、世界中に浸透するような「プログラム」となりました。


3.つまりマインドフルネスって?

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マインドフルネスの定義は「今ここ」での体験に評価や判断を加えずに能動的に注意を向けることとあります。

つまり注意と気付きによって意識の仕方を調整しトレーニングすることで、宗教的な関係など問わずに、誰でも認知療法として痛みや苦しみを軽減することができる医療プログラムと言えるでしょう。

4.今のマインドフルネスとの関係

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マインドフルネスはその有効性が様々な人に認知され、現代まで多くの分野に応用され、また進化を遂げています。

例えば1980~1990年代にはマインドフルネスの祖であるMBSRはマインドフルネス認知療法(MBCT)となり、認知療法の専門家たちが抑うつや不安障害などの症状治療に応用しただけでなく、再発を予防する医療プログラムへと進化しました。

また2000年代にはGoogleやシスコ、ゴールドマン・サックスなど世界の超一流企業がマインドフルネスで得られる自己探求力(EQ)や生産性の向上、仕事のストレスマネジメント力の向上に注目し、社員の能力開発プログラムとしてビジネスに取り入れ始めました。

そして近年、様々な分野で成果をあげるマインドフルネスがさらに解剖され、脳の働きを促進し、原因不明の不調の改善などに役立つことが判明したことで、一般的に「パフォーマンス向上」と「健康促進」の観点で普及されています。

5.世界のCEO達が実践する理由

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マインドフルネスがなぜ世界中のビジネスエリートに絶大な人気を誇っているかというと、一流IT企業のGoogleがきっかけだと言われています。

Googleのエンジニアだったチャディー・メン・タンは社員の能力開発や自己探求を行う「Search inside yourself」という自己探求プログラムを開発し、自社社員に向けて数百回もの瞑想などのレクチャーを実施しました。

このSIYプログラムではチベットの僧であるマシュー・リカードが瞑想を実践している時に、どのように脳が反応するかを調べた研究の結果を取り入れています。

マシュー・リカードは「世界で一番幸せな男」と呼ばれていました。そのリカードが瞑想している時に脳を測定するとものすごく幸せな状態を示す反応が現れたのです。

その研究者はリカードにどんなことを考えて瞑想していたのか聞いたところ、他者を思いやっていたことがわかりました。

つまり、他者を思いやることで私たちの脳は幸せを感じることができるというこの仕組みが解明された瞬間でした。

この仕組みを取り入れて、他者を思いやる心のあり方や感情をコントロールする方法などをマインドフルネスを含めた様々なトレーニングで行うプログラムがSIYなのです。

この効果は絶大で、生産性向上されるだけでなく、普段の生活の質も向上し、よりクリエイティブに仕事ができるようになったため、世界中のビジネスエリート達が「マインドフルネス」に注目し、教えを仰いで実践しています。

6.まとめ

マインドフルネスは瞑想やヨガを源流として「注意」と「気付き」を抽出した医学的なプログラムだということが分かりました。また時間が経つにつれて様々な分野で応用され進化しています。

今回の記事のサマリー

・マインドフルネスの創始者は「ジョン・カバット・ジン」

・マインドフルネスは元々医療プログラム

・マインドフルネスは瞑想などから「注意」と「気付き」を抽出した

・現在では「認知療法」「ビジネス思考方」「健康法」などに進化

・マインドフルネスがCEOに普及しているのはGoogleが実践したから

・GoogleのSIYプログラムでは他者への思いやりで自己探求を行う

・マインドフルネスは医学的効果だけでなくたくさんの効果がある

次回は具体的にマインドフルネスはどのくらい行うものなのか、その効果の持続性などを解説していきたいと思います。

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