新年にノンアルコール【クラフトお屠蘇】を作ってみよう
みなさんは、お屠蘇って飲んだ事ある?
名前は知ってても何かよく分からない、飲んだ事ない、という人が多いのではないだろうか。
お屠蘇とはざっくりいうと、
和風のスパイスやハーブをお酒に浸けて飲んで無病息災を願うイベント
なのである。
今回はそのお屠蘇をノンアルコールで作って、
子供も、お酒を飲まない人も楽しんじゃおうという記事なのだ。
ちなみに“クラフト”お屠蘇とは、
〈手作りの〉〈こだわりの〉という意味で名付けたもの。
手作りのクラフトコーラの感覚で、
自分好みのものを作って
今年はお屠蘇もぜひ楽しんで欲しいなぁと思う。
ところで和風のスパイスって?
「だいたいお屠蘇にするならこれ入れるよね」
的なスパイスは、ある程度決まっている。
それを5~10種類選んで浸すのだ。
基本の五大スパイスがこれ。
あとは、ミカンの皮(陳皮という)入れたり、クローブ(丁字という)やら生姜入れたり、人によって紅花とか柚子とか色々自由だ。
お屠蘇の始まりは、めっちゃ昔の中国のカリスマスーパー医者の華陀さんが薬草をお酒に浸して飲んだのが始まりといわれている。
その後、日本に伝えられ、江戸時代に庶民に広まったそう。
時代によってはトリカブトとかも入ってたが、今は抜いている。(そりゃそうだ。)
さきほどの基本の五大スパイスも、別に入れなくてもいい。
「白朮」なんかは普通に手に入らないから。
何に浸けるの?
基本的には日本酒に直接入れて、8時間くらい浸すと味が出る。それを飲むのだけれど、
ノンアルコールとなると、白ブドウジュースがおすすめ。
私は果汁100%で、ワインブドウも使ってるこれがお気に入り。
実はお屠蘇は、本みりん(※)と日本酒を半々くらいで作ると甘くて飲みやすくなるので、本みりんを混ぜて作る人もいる。(※調味料の「みりん風調味料」ではなくて「本みりん」とかあいてあるもの。)
日本酒と混ぜずに本みりんだけで作る人もいる。
火にかけてアルコールを飛ばしたり、砂糖を足したりする人もいる。
漢方的な味が苦手な人は甘い方が飲みやすいのだ。
それなら甘いジュースに浸けたらいいのでは、
と、このノンアルコールお屠蘇を作ってみたら
とってもおいしかった。
酒飲みの私が飲んでも、日本酒のお屠蘇より
おいしかったので、飲む人も「新年の一杯目だけ家族とノンアルコールお屠蘇」というのもいいかもしれない。
オシャレでおいしいお屠蘇を作っちゃおう。
お屠蘇の雰囲気は残したいけど、手に入りやすいもので美味しく作りたいので、
シナモン、山椒、生姜、ゆず
これを半日~1日ほど浸けこんでおく。
ほんのり厳かな味がして、
新年の特別感がでる。
※シナモンは妊婦さんは避けた方がいいとされているので、ご注意を。
いつ飲むの?
これは、正式にはお正月の元旦(1/1の午前中)に
朝一に汲んだ水で手を清めてから、新年の挨拶をした後に飲む。
つまり、おせちや雑煮をいただく前に家族揃って飲むのだ。
一家のあるじがお酒をつぐ側で、
若い人から順に飲む。
お屠蘇用の器セットも売ってるけど、
うちはダイソーさんで500円位で売ってた
ティーポットに入れて、塗りのぐい飲みに注いで雰囲気を楽しむよ。
ちなみに今の時期にスーパーで日本酒買うと、
こういうものがオマケでついてることがある。
これはいわば屠蘇用スパイスセットである。
これにはあの屠蘇の五大スパイスが入ってるかも。
スーパーや薬局(ドラッグストア)で買えるし、
一部の神社さんでも手に入るので
気になる方は使ってみて。
個人的には、ガチのやつは飲みにくいかも。
初心者さんは、先ほど紹介したレシピのクラフトお屠蘇がおすすめかな。
さあ、今日から冬至。
柚子湯に入ってあったまろう。
今年も後わずか。
みなさん良いお年をお迎えください。
●おまけ●
おしまい
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※お屠蘇の歴史は諸説ありです。
※単に日本酒をお屠蘇とする人もいます。