〇碓氷峠廃線ウォークの旅〇 ③:軽井沢まで
碓氷峠の廃線ウォークのツアーに参加し、廃線跡を楽しんで歩いています。横川駅から歩き始めて、長いトンネルを抜け、碓氷川の直上の谷に架かる、とても大きな橋まで差し掛かりました。
(前回の記事はこちら)
■熊ノ平駅跡を目指す
トンネルの中では、有志の方が直してくれたらしいですが、トンネル内の中継信号機や電灯を点灯してくれていました。廃線なのに、営業線のような気にさせられる粋な演出です。
トンネル坑内で、碓氷峠の元鉄道マンたちのお話や、当時の映像のミニ上映会をしていただきました。鉄道の町として栄えた横川の人たちの思いを今に伝える映像です。
熊ノ平駅のあった場所に到着。ここは1か月前にアプトの道を歩いてたどり着いた場所です。4本のトンネルの坑口が並ぶ姿は、なかなか圧巻です。
熊ノ平駅跡で少し休憩したら、再び下り線トンネルを歩きます。ここからは、基本的に昔のアプト式のトンネルを拡幅して改良した区間が続きます。
途中で下り線トンネルに2019年の台風19号で下り線トンネルは被災して歩行不能となっている箇所があるため、上り線のトンネルを迂回する箇所がありました。
途中に大きな橋が架かる場所は、アプト式の旧線とは別に新しく線路を作った部分があり、そこだけは廃線になっているようです。
小刻みなトンネルを抜け、だんだんと終点である長野県側に近づきます。
最終の第18トンネルの途中に、群馬県と長野県の県境があり、終点である軽井沢に近づきます。
約11㎞の上り坂を歩き、軽井沢に到着。最終的には、北陸新幹線と平行する形になります。
横川駅から軽井沢までのウォーキング、とても楽しくて充実したものでした。
■終わりに
碓氷峠の廃線ウォーキング、インフラツーリズムという、インフラ施設を楽しむ旅としても、とても楽しめるツアーです。これだけ大規模な廃線が残っている区間も珍しく、また、そこをこんなにしっかりとした形でツアーとして展開していることもとても珍しいものだと思います。今後も継続的にツアーを続けていくためには、施設の維持管理など、課題もありそうですが、何とか次の世代まで受け継いでいけると良いと思います。