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●GWプチ旅行記①●南武支線・鶴見線を行く(その1:浜川崎へ)

ことしのGWは、近場にプチ旅を楽しんだり、帰省先からお出かけしたりと、楽しいお出かけをした経験がいくつかできましたので、そのあたりをご紹介したいと思います。まずは前半に行った、南武支線。鶴見線のプチ旅です。

■旅のルートのご案内

鉄道好きの人は良くご存じでしょうが、「南武支線」「鶴見線」ってどこの何かよくわからない方もいらっしゃると思いますので、地図を使ってご説明します。それも、JR東日本の鉄道路線図を使って説明しましょう。

川崎・鶴見付近のJR路線図。
南武支線と鶴見線は、いわば「都会のローカル線」なのです。

南武支線は、南武線の起点、川崎駅のお隣、尻手駅から浜川崎駅に伸びる支線です。鶴見線は、鶴見駅から扇町駅までの区間と、浅野から海芝浦、安善から大川という駅を結ぶ短い鉄道です。鉄道が好きな人たちには、この路線は聖地のように言われるのですが、最近はもう少し愛好家の範囲が広がっているようです。今回はそんな場所を訪れました。

■旅の始まり、尻手駅

JR南武線に乗り、川崎駅を目指します。とても利用客の多い電車です。終点・川崎駅の1駅手前が・・、尻手駅。

南武線の電車。いつでも混雑している印象です。
尻手駅です。何だか南武線らしい名前の駅という気がします。

ここから分岐するのが、浜川崎駅に行く電車。通称・南武支線です。

左にカーブすると、川崎駅ですが、南武支線はまっすぐ進みます。
尻手駅と浜川崎駅を結ぶ、ちょっとマイナーな支線です。
南武支線は、2両編成。
思った以上に普通に利用客が多いです(笑)。
南武線の本線とは違うカラーリングの電車です。

南武支線は、日中は40分程度の間隔で運転されています。尻手の次の八丁畷駅では京急線と接続し、終点の浜川崎駅では鶴見線と接続します。

■浜川崎駅へ

浜川崎駅に到着。
駅に書かれている絵が、微妙に昔の旧型国電っぽいのがノスタルジックです。
実はこの線の主役は、貨物列車と言ってもいいでしょう。
2両編成の電車の後ろから、タンク車の貨物列車が追いかけてきました。
行き止まりのホーム。無人駅です。
南武線の浜川崎駅。とても政令指定都市の駅とは思えないローカル駅。
上を越えていくのは、鶴見線と塩浜貨物駅を結んだ貨物線の跡です。
昭和60年頃と現在の比較を今昔マップで。
大工場をつなぐ貨物線、今は随分減っていることがわかります。
南武線の向かいにある、鶴見線の浜川崎駅。
どちらもちょっと寂しい無人駅です。
跨線橋の奥には、JFEの製鉄所専用出口が。
ここは工場への通勤路線としても使われているようです。

■浜川崎駅付近を歩く

鶴見線の終点、扇町駅に行くつもりですが、まだ電車が来ないので、その間に少し歩いてみることにしました。

浜川崎駅から東側に線路を横断するのは、「田島踏切」です。

こんな場所になぜ「田島」と名がついているか?と不思議になりましたが、明治時代にはこの地区全体が「田嶋村」だったのですね。

左の明治の地図の頃は、何もない「田嶋村」だったのですが、
今ではJFEスチールの工場城下町みたいになっています。
まっすぐ進むと、JFEスチールの工場敷地に吸い込まれていきます。
北側に塩浜駅に向かって分岐する貨物線のアンダーパス部分。
何だか急にとても味わい深い場所が出てきました(笑)。
「東渡田架道橋」と言う名前のアンダーパス。
少し東側に、さらに味わい深いアンダーパスが。
その先には、臨港バスの浜川崎営業所が。

バスの営業所があるということは、このアンダーパスは、JFEの製鉄所の通勤路としてにぎわっていた(今も?)なのでしょうか。

さらにもう一つアンダーパスがあります。なかなかややこしい。
「消防署第二架道橋」という名前。どこかの消防署、あるのですかね??
その先には、川崎市営バスのJFE前停留所が。
どうやら昔から製鉄所へのアクセスがかなり重要だったようです。

今はJFEですが、昔は合併前の「日本鋼管」の事業所がありました。首都高が走る道路に、かつては路面電車が走っていました。それだけたくさんの労働者がこの地区を往来していたということですね。

戦前の地図と、戦後の地図。
左は京急大師線が鶴見方面に伸びていた時代。
右は川崎市電があった時代です。「鋼管前」停留所があります。
今は、首都高に産業道路が通り、車の往来が激しい場所です。

今回はここまで。南武支線に揺られただけで、今まで知らない場所に来た感じがあり、とても味わい深かったです。

■終わりに

南武支線に乗って浜川崎駅へ。そこは、JFE(旧:日本鋼管)の製鉄所への往来が盛んな場所でした。その変遷は複雑で、レトロなものや廃止されたものなどもあり、とても味わい深い場所です。いずれにしても、普通に街で暮らしている人が見たら、ちょっと異次元の場所に迷い込んだ感じを受けるエリアだと思いました。

次回は、鶴見線の終点、扇町を目指し、さらに鶴見線の旅を続けます。

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