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【多摩ニュータウン近隣街歩き】⑧稲城市内の多摩ニュータウンで橋めぐり
八王子市 南大沢から普段新宿まで電車で通勤していて、いつも通る稲城市。これまで何度か降り立ったことはあったものの、あまり探索はしたことがありませんでしたが、今回歩き回って、すっかりその魅力を実感しているところです。前回は、里山をめぐりました。(前回の探索はこちら)
今回は、稲城市内の多摩ニュータウンをめぐりますが、素敵な橋がたくさんあったので、橋めぐりを中心にお伝えしたいと思います。
稲城市の多摩ニュータウンは、都心に近いですが、開発された時期は比較的新しい場所が多いです。
松の台と呼ばれる宅地です。丘の上には、古い石碑(戦没者追悼のものでした)がある一方で、新しい宅地が隣接する形です。
稲城中央公園に来ました。中央公園といえば・・・、
くじら橋にやって来ました。稲城中央公園に隣接する尾根幹線道路を跨ぐ歩道橋です。ダイナミックなコンクリート橋です。
下から見るのも、上を歩くのも気持ちが良い橋です。
くじら橋の上から見た尾根幹線道路。中央分離帯部分が広いですが、未供用の専用道路計画部分が空地になっています。
1997年度の土木学会田中賞受賞のモニュメントが飾られています。モニュメントにはこう記されています。
【土木学会田中賞は、東大名誉教授 田中豊博士のご功績を記念して昭和41年に設けられたものです。この賞は橋梁とそれに関連する構造物で計画・設計・施工・美観などの面においてすぐれた技術と有すると認められた作品に授与され、その年度の日本を代表するものとして位置づけられています。当「くじら橋」は、平成9年度の土木学会田中賞を受賞いたしました。
稲城市、住宅・都市整備公団 多摩ニュータウン事業本部】
何だか格好良いキャラクターモニュメント。実は11月13日、歩いた当日に公開されたばかりの自転車のまち、稲城を象徴するモニュメントだそうなぎ(なしのすけのしゃべり方がうつった(笑))。ここもオリンピックの自転車ロードレースコースになりました。
稲城中央公園には、くじらの形のモニュメントもあります。
稲城市の陸上競技場。大河ドラマ「いだてん」では、昔の国立競技場のモデルとして、撮影で使われていました。
こちらは、ぞうさん橋。高欄が何だか象さんに見えてくる不思議な橋です(笑)。
意匠的にも凝った作りのコンクリート橋です。
下から見たぞうさん橋。くじら橋に隠れてあまり知られていないかもしれませんが、すごく面白い橋だと思います。
長峰地区に来ました。美しい団地の中の公園があります。
なぜか飛び出しとび太くんがお出迎え(笑)。
長峰橋にやって来ました。
この橋は、90度に折れ曲がる橋ですが、曲がる地点に塔が建っていて、そこで桁を吊り上げる構造になっているようです。
不思議に曲線を駆使した橋です。
【歩道橋 1995年3月 住宅・都市整備公団 2径間連続鋼床版箱桁橋
製作 川田工業株式会社】
もう少し歩くと、また別の橋がありました。今度はコンクリートの橋、「堂ヶ谷戸橋」です。
途中で折れ曲がっているPC橋で、柱の形も独特です。
【歩道橋 1995年3月 住宅・都市整備公団 PC2径間連続箱桁橋
製作 (株)クボタ建設】
橋の上からの眺め、なかなか素晴らしいです。この先に、次に行く大きな橋が見えてきています。
上谷戸大橋に着きました。
「かさやとおおはし」と読むようです。
下から眺めると、ものすごく雄大なアーチ橋です。
雄大なアーチ橋。橋の下は、のどかな谷戸の風景が広がっています。
橋の下には、親水公園があります。
橋の下にある水車。水車の脇には、すごく小さな橋が架かっています。ある意味、ツインブリッジ、ですね(笑)。
橋の上から見た、谷戸の風景。のどかな景色の奥のほうは、ニュータウンの団地が広がっています。
橋の向こう側は、美しい戸建て住宅地が広がります。もう少し歩くと若葉台駅に着きますが、今回の探索はここまで。次回は若葉台駅近くの探索をお伝えします(笑)。
【終わりに】
稲城市の多摩ニュータウンエリアの橋めぐり。土木学会田中賞を受賞した、くじら橋はもちろん、ダイナミックなアーチ橋の上谷戸橋を含め、個性的な橋がたくさんあり、見どころ満載でした。昔ながらの里山や谷の風景から一転して、新しいニュータウンの美しい橋が見られるのも、稲城市の街歩きの魅力だと思いました。