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〇八王子を歩く〇(浅川沿いのディープな散策:前編 中央線沿いに浅川を目指す)

年末年始、地元でゆっくり過ごしていますが、年末に八王子市内を歩いてきましたので、その時の模様をお伝えします。今回歩いたのは、年末に投稿したこの内容のスピンオフ企画のような街歩きで、鉄道の街・八王子を歩くというウォーキングコースを作る際にちょっと寄り道した、浅川沿いのエリアを歩いたことを書いてみたいと思います。

■まずは位置関係から

今回の探索範囲を今昔マップで見てみましょう。左は昭和40年頃、右は今の地図です。今回探索するのは、昭和40年の地図で「北野町」と書かれた南側のJR中央線沿いを進み、浅川沿いをJR八高線まで歩き、今度は八高線沿いに八王子駅方面に少し歩くコースです。今ではすっかり市街化されましたが、昭和40年当時は田んぼと桑畑が広がるのどかなエリアだったようです。

今昔マップで比較。(左:昭和40年頃、右:現在の地図)

まずは、前回の投稿でご紹介した、八王子貨物駅(昭和40年の地図で「北野町」と書かれているあたり)跡に立地するルームズ大正堂前から探索開始です。

■貨物駅跡の周囲を歩く

ルームズ大正堂と山田川。やはり不思議な光景です。
山田川は河川改修の結果、直線的な河川になったようです。
国道16号バイパスを南下し、中央線の南側を目指します。
ここはルームズ大正堂の敷地に沿った道。やはり廃線跡の匂いがします。
案の定、この擁壁には、国鉄時代の銘板が付いていました。
貨物駅の廃線の構造物を流用したもののようです。


この国道16号の上に架かる巨大な橋も、廃線橋梁なのです。
廃線橋梁の隣は、現役の中央線の橋梁。中央線のほうが少し低い位置です。
意外に低い位置に大きな構造物があり、そこに電車が通るとなかなかな迫力です。
ケーズデンキは貨物駅跡に建つ商業施設。
線路沿いの道路橋も、何だか線路っぽく見えます。

■中央線の線路沿いを散策

線路沿いを少し散策。ちょっと不思議な施設を発見。
JR東日本の訓練施設のようです。
ホーム上の列車非常停止ボタンなどを使った訓練をするのでしょうか。
中央線の線路沿いを東に進みます。
後ろに見える高架橋は、貨物駅につながる行き止まりの線路跡。
中央線の線路は登りで、貨物線はフラットだからこの高低差があるのでしょう。
東に進むと、大きな道の架道橋が架かっていました。
中央線の線路の隣に、もう1線線路が。これは現役の引き込み線。
石油を積んだタンク車が停まっています。
架道橋の北側の線路沿いにちょっと不思議な道が。
タンク車の引き込み線が続いています。
近くには、市場前バス停。八王子の卸売市場がある場所です。

線路沿いに市場があり、道路を挟んで石油タンクがあります。そんな業務ゾーンが、この場所には広がっています。

ここは、「日本オイルターミナル 八王子営業所」です。

この「日本オイルターミナル」という会社ですが、石油元売り会社が共同で臨海部の製油所から石油を貨物列車で輸送し、ここからタンクローリーに積み替えてガソリンスタンドに届けるという会社のようです。JR貨物と石油元売り会社が出資する会社。そんなシステムなのですね。


ENEOSのタンクローリーが入場。
こちらが、石油を輸送するタンク貨車。

■浅川沿いを歩く

架道橋脇にある、北野公園を横切ると、浅川にぶつかります。浅川を渡る中央線の橋が見えるスポットです。

浅川を渡る中央線が見えます。
ほどよい撮影スポットが(笑)。ちょうど特急列車が通過。
中央線をくぐる川沿いの歩道のアンダーパス。
中央線の電車が来ました。
これは山梨方面に行く普通電車。
これはオイルターミナルを裏側から見たところ。
タンクと貨車の位置関係がよくわかります。
オイルターミナルの全景。右側の施設でタンクローリーに石油を入れるようです。
そして、浅川には大規模な水管橋が架かっていました。
これは、山田川と浅川の合流点に架かる橋です。
少し離れた位置に、中央線の橋を眺めます。なかなか良い光景です。
浅川下流から8.4kmを示す標示。
こちらは、東京都水道局北野給水所の給水タンク。
いろんな業務施設が並び建つエリアです。
そんな一角を横切る、国道16号バイパスです。

前編はここまで。後編では、ここから八高線の線路を目指します。

■終わりに

八王子市の中でも、国道16号バイパスから東側の中央線と浅川沿いを歩きました。このエリアは卸売市場や石油ターミナル、水道の施設がある業務中心のゾーンで、色々と味わい深い施設がある地区だと再認識しました。普段車ではこのエリアを何度も通過していましたが、歩いてじっくり眺めると新たな発見がいくつもありました。後編も引き続きディープな街歩きが続きますのでお楽しみに。

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