見出し画像

□東急世田谷線全駅の旅□①◆SG01-三軒茶屋駅に向かう

GWの大型連休に、

「そうだ、鉄旅がしたい!」

と思い立ちました。この大型連休は、あまり遠出しなかったので、少し遠くにも行きたいと思ったのですが、鉄道に乗る楽しみと、街歩きの楽しみを同時に楽しめる路線として、

東急世田谷線

に乗りたいと思いました。我が家からだと、京王線で下高井戸駅までたどり着けば乗れる、とてもお手軽な鉄旅に出発です。

■東急世田谷線とは?

東急世田谷線とは、東急の1路線ですが、この電車は他の路線とは違い、都電と同じような路面電車スタイルの路線です。世田谷区内の住宅街を縫ってゴトゴト走る電車です。昔は東急田園都市線の前身の玉川線という路面電車が、渋谷と二子玉川を結んでいました。その路線は国道246号を走るため、昭和40年代に廃止されましたが、世田谷線はほぼ全区間専用軌道(道路上を走らない)ので、廃止されずにこの区間だけ残りました。延長5.0km、10駅を18分で電車が走ります。

東急電鉄HPより。三軒茶屋~下高井戸を結ぶ10駅の路線。

■下高井戸駅からスタート!

まずは旅の起点である、下高井戸駅。ここがなかなか味わい深い場所です。

旅の始発駅は、京王線の下高井戸駅。
京王線は、高架化工事が本格化しつつあります。これから変貌しそうな場所。
京王線の線路の隣に、世田谷線の駅があるスタイルです。
2つの鉄道の共通項は、レール幅が一緒(都電と同じ1372mm)なことです。
2つの線の駅があって、踏切のある商店街。なかなかいい味しています。
踏切と、橋上に京王線の駅、地上に世田谷線の停留所というスタイル。
庶民的な町です。
下高井戸駅前市場。これまた味わい深い駅前市場です。
駅前市場内。昔の市場の雰囲気を残す楽しい場所です。
安い鮮魚に目が行きますが、これから旅するので我慢(笑)。
何と、駅前踏切に木製電柱が現役!
マッサージや卓球場、質屋などのレトロ看板が付いています。
素敵な駅前ですが、踏切は文字通り開かずの踏切。高架化される流れは、
仕方がないのでしょうかね。3本以上続けて通過することもしばしば。
世田谷線の降車ホームへ。京王線の駅と階段でつながり、通路のようになっています。
世田谷線は基本バスと同じ料金支払いシステムなので、改札はありません。
世田谷線の踏切を少し見学。カーブして線路が複線になる場所。
降車ホームからこんな形で気軽に街に出られるのが魅力。
線路沿いのお店は何だか洒落た雰囲気です。
昔の玉電の塗装を意識した車両。とはいえ、車体は結構新しいです。

さて、下高井戸駅周辺、探索していると時間切れになりそうに楽しいですが、いざ世田谷線に乗ってみましょう。

■まずは、全線乗ってみました。

今回の世田谷線のプチ旅の必需品は、こちら。

世田谷線散策きっぷ。1日乗り放題で、料金340円。安いです!!
招き猫のラッピング電車が到着。カラフルな電車がこの線の特徴です。

世田谷線散策きっぷを出札窓口で購入し、出発です。2両編成の小さな電車。結構たくさんの利用者がいます。

真ん中2つの扉から乗車し、前後2つの扉から降車する方式。
普通に乗ると、1回150円。ということは3回乗れば散策切符がお得・・です。

まずは三軒茶屋まで向かい、ここから1駅ずつ移動して駅前を散策する鉄旅に出発です!!全線通しで乗っても、18分で到着します。

三軒茶屋駅に到着。こちらはすごくお洒落な雰囲気です。
ちょっとした始発駅の風格も漂います。
やはりここも降車ホームは通路になっています。
キャロットタワーにオレンジ色の電車。良い風景です。
三軒茶屋駅の正面。賑やかなターミナルです。
シアタートラムという劇場も併設されています。
田園都市線は、ここから地下に降りると乗換できます。

三軒茶屋駅のある場所は、元々江戸から大山につながる大山街道が旧道(世田谷通り)と近道(国道246号)に分岐する地点で、そこに三軒の茶屋があったことが地名の由来なのだとか。

今昔マップで見る、三軒茶屋周辺。今の国道246号沿いに、「玉川電氣鐡道」が走っています。
三軒茶屋の由来を説明する説明板。
国道246号(左)と世田谷通り(右)に分岐します。
茶屋があったあたりは、すっかり繁華街になりました。
分岐点には、今も「大山道」の道標が。
「左 相州道」「右 富士(世田谷・登戸)道」だそうです。
国道246号は、「二子通」だったのですね。相州道とも呼ばれていたようです。
現代の道標。「国道246号 玉川通り」と「都道3号 世田谷通り」の交差点。
上には首都高3号渋谷線が走ります。

三軒茶屋は、何度か訪れたことはありましたが、なぜか夜にしか来たことが無く、いつもおしゃれな飲み屋さんのある横町を楽しんでいたのですが、こんなに歴史がある町だということに驚きました。

■終わりに

GW中に楽しんだ東急世田谷線のプチ旅。一駅降りてはまた駅から歩く、ということをこれから繰り返して下高井戸に戻っていきます。各駅とても個性的な町で、歴史がある場所や、おしゃれなお店など、不思議な魅力がある場所がたくさんある沿線散策が始まります。

次回以降をお楽しみに。
(続きは、こちら)


いいなと思ったら応援しよう!