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<大阪さんぽ>④住吉公園にあるプチ廃線跡をめぐる

大阪への日帰り旅の途中であべのハルカスから衝動的に阪堺電車に乗り、住吉大社へ。とても楽しい道中でした。その場所、電車好きにはちょっとした有名スポットがあるので、行ってきました。
(前回の記事はこちら)

その場所、こちらです!
2016年に廃止された、阪堺電車の「住吉公園駅」。かつてはターミナル駅のような形で栄えましたが、隣接する「住吉鳥居前」駅にもほど近く、老朽化も進行したので廃止されたものです。ちなみに、廃止される直前は、朝ラッシュ時間帯だけ数本の電車が発着するのみという、「日本一終電の早い駅」としてひっそりと営業していました。

住吉公園駅は、阪堺上町線の駅として1913年に開業しました。恵美須町から浜寺公園を結ぶ阪堺線と、住吉駅で平面交差し、住吉公園駅が終点、というのが従来のスタイルだったのですが、次第に上町線の電車が阪堺線に乗り入れるようになり、住吉公園駅はだんだん使われない駅となり、とうとう廃止されたというわけです。廃止された区間の距離は、わずか200m、住吉公園駅と住吉鳥居前駅の距離も、100mもないという距離感です。そんな廃線を歩きました。

住吉鳥居前から、南海本線の住吉大社駅を見たところ。
南海本線は、高架駅です。
住吉大社駅のすぐ隣にひっそり残る、「驛園公吉住」と左から書かれた旧駅舎。
駅舎は廃墟ではなく、実は現役です。
「貼紙を厳禁する。駅長」 と言っている駅長さんは今はもういないですね。
さりげなく阪堺電車の住吉鳥居前駅の乗り場をPRしてます。
駅舎はテナントの居酒屋が営業継続のため、現役で使われています。
奥にホームがあったはずですが、今は駐車場に。
駐車場のところに、プラットホームがあり、軌道が続いていました。
駐車場から駅舎を見たところ。
昔のホーム屋根が切り取られている姿がよくわかります。
駅跡の全景。
今でも電車が走って来そうなカーブした形の駐車場敷地の軌道跡。


現役の送電設備があるためか、電化柱が健在です。
廃線跡のレールの残骸なのでしょうか?
古そうなマンホールに、水道局の栓ですかね?
廃線跡、そのまま駐車場に!というのがよくわかる感じ。
側溝がレンガ積みなのでしょうか?年代物っぽいです。
「N」は南海電車のNでしょうか?境界杭っぽいものを発見。
1980年までは、阪堺電車は南海電車の軌道部門でしたが、以降独立しました。
そして、あっという間に住吉駅へ。
昔はこの場で阪堺線と平面交差していました。
廃線跡から住吉駅を一望。
住吉駅の待合室。これもかなり古いものである感じがします。
のりかえ指定駅の案内と、時刻表。
今では、どうやら上町線のほうが「本線」っぽく描かれています。
住吉駅の安全地帯。どら焼きの広告とともに。
安全地帯に電車が止まる姿、いいですね。
うお、レトロな電車、来た!!
乗りたかったけど、残念ながら回送でした。
いい感じの電車です。
さて、今度は南海の住吉大社駅から、駅舎跡を見ます。
何だか乗換駅の頃の面影を残します。味わい深い居酒屋。
住吉大社駅の反対側は、住吉公園が広がります。
時間が無いので入口だけ見学。
南海電車の改札口。広々としているのは、お正月の大混雑を捌くためでしょうか。
駅の構内。複々線なのですね。
南海線の各駅停車に乗り、新今宮駅へ。路面電車と違い、速いです。
新今宮駅は、南海本線と高野線が平行する駅です。
新今宮駅。とても賑やかな駅です。
両線の改札が並ぶ乗換通路。降りることはできない乗換のためだけの空間。
ということで、JRの新今宮駅に到着。さあ、急いで帰らなければ。。

■終わりに

大阪の日帰りでのお出かけついでのプチ旅。住吉大社付近、思った以上にすごい場所だということを改めて実感しました。もう少しゆっくり再訪したいと思います。大阪、どこを歩いても面白そうです。学生時代まで京都に住んでいたので、ある程度知っているつもりでしたが、まだまだ歩いたことの無い場所だらけだし、ちゃんと歩くと新発見が色々ありそうです。是非今後も歩き回ってみたいと思います!

といいつつ、既にいちど大阪の別の場所に出かけて、あまり時間の無い中、少し街を見物してきましたので、またご紹介したいと思います!
(つづく?)

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