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【南大沢土木構造物めぐり】No.22 元・有料道路のバイパスを歩く ~国道16号 八王子バイパス ~

表紙の写真、パッと見ると高速道路の路上を歩いているように見えます。車で八王子を走られる方にはおなじみの、「国道16号 八王子バイパス」の鑓水ICから片倉ICまでの区間を歩きました。この道、もともとは一般有料道路で、旧・日本道路公団が建設し、1985年に開通、30年の有料道路としての償還期間が終了し、2015年に無料化され、今は「国道16号」となっている道路です。実は、この道は「高速道路」でも「自動車専用道路」でもなく、自転車や歩行者も通行することができます。自転車や軽車両は、路側帯の外側に歩道のようなスペースがあるので、そこを歩くことになります。とはいえ、もともと道路公団が整備し、線形も道路の構造も高速道路とそん色ない形でつくられているので、「高速道路構造物を歩いて眺める」というような気分で散策することができます。(あまり歩行者はおらず、かなりマニアックな散策ですが・・)
今回は、本線脇を歩くのと、何か所か「跨・高速道路橋」にもアクセスしました。そのあたりも含めてレポートします。

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まず最初は、国道16号の現道とバイパスが交わる鑓水インターから。南大沢近くの道路橋よりはるかにスケールの大きな鋼橋です。

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国道16号現道の反対側では、耐震補強工事が進行中。このバイパスは1985年開通なので、開業後35年が過ぎています。今高速道路や主要な国道を中心に、どんどん耐震補強工事など、大規模リニューアル工事が進んでいます。

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ラーメン高架橋。やはりスケールがでかいです。

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鑓水ICのオフランプとの分岐部。なかなか間近では見られない光景だと思います。

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少し歩くと、道路の敷地が異様に広がる場所に到達します。ここは、有料道路時代に、「御殿山料金所」があった場所です。道路公団→NEXCO中日本が管理していたので、ちゃんとETCカードも使えました。なお、自転車・軽車両は、「30円」を無人の料金箱に入れて通行するシステムだったとか。(歩行者は無料)今はフェンスで囲われていますが、ETCレーンだったと思われるカラー舗装も見えます。

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このような立派な高速道路を跨ぐ橋もあります。(橋の上の状況のレポートは後述します。道了山跨道橋という、アクセスしづらいところにある歩道橋です。)

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高速道路上のマンホール。旧日本道路公団の紋章のようです。

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片倉ICのランプ車線に入ってきました。

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遮音壁を内側から徒歩で眺められるのも珍しいかと思います。

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片倉ICの入口付近に到着しました。あまりICという感じがしません。

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ここは、片倉台という住宅街の真ん中。高速道路は騒音対策、環境対策により、目立たない存在にされているようです。ICのランプウェーを歩道が横切ります。全面的に防音壁で武装されている感じがします。

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こう見えても、下は高速道路。立派な「跨高速道路橋」です。
【片倉第1跨道橋 1985年3月 日本道路公団建造 道示(1978)
 プレテンション工法 施工:日本鋼弦コンクリート株式会社】

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こちらはもう少し広いバス通りを跨ぐ橋です。
【片倉第2跨道橋 1985年3月 日本道路公団建造 道示(1978)TL-23
 プレテンション工法 施工 日本鋼弦コンクリート株式会社】

【道了山跨道橋へ】
道了山跨道橋は、八王子の明治時代に栄えた「絹の道」の一つの見どころスポットである、「道了山」から御殿峠方面に抜ける山道の途中にあります。車ではいけない場所で、ほとんど歩く人もいない穴場スポットです。そこを通行したレポートです。(絹の道にも訪れていますが、それについてはまた改めて記載します。)

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架道橋にアクセスする道。舗装されていますが、まず車は入ってこない(入ってこれない)場所です。ちなみに左に写っているフェンスは、こんな施設です。

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【NTT DoCoMo 御殿山無線中継所】
すぐ隣には、同じくKDDIの中継所もありました。

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目指す跨道橋が見えてきました。なんだか大冒険をしている気分になります。

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跨道橋に到着。ちなみに、特に通行止めになっていないので、現役だと思われます。おそらく開業当時から周辺状況は変化していないと思います。(昔からこんなひなびた感がある場所、ということです)

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ちゃんと「道了山跨道橋」と銘板があります。

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高速道路と八王子市街が一望できます。なかなかのスポットですね。

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鑓水方面はこんな風景です。

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DoCoMoの電波塔と、その後ろの小さいのが、KDDIの電波塔です。道了山は、この山の頂上です。

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【1985年 日本道路公団建造 道示(1980)TL-20 フレシネー工法
 施工:日本鋼弦コンクリート株式会社】

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日本道路公団 の境界杭を見つけました。

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ここから先、このような山道が続きます。右は東京工科大学のキャンパスです。

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しばらく歩き続けると、「学生地蔵尊」という灯篭と、鐘がある施設にたどり着きます。

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この鐘は、「御殿峠文化の鐘」という鐘です。「多摩養育園」という、社会福祉法人が設置しています。ここはその敷地内です。少し敷地内をお邪魔する形で、そこを通り抜けて御殿峠までたどり着くことができます。

【終わりに】
八王子バイパスを歩く散策、ちょっとした山歩きで、少しマニアックな要素満載です。景色が良い跨道橋があったり、少し足を伸ばすと、「絹の道」の歴史散歩とも結びつけることができます。是非日頃の運動不足解消のために、土木構造物を愛でるハイキング、やってみませんか?

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