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【南大沢土木構造物めぐり】No.114 多摩ニュータウン周辺で進む道路プロジェクト

今年の夏はとても暑く、街歩きをするのはとてもつらかったです。そんな中、車を使って行ってみたのが、多摩ニュータウン周辺で進む、2つの道路事業です。今回は8月の真夏の猛暑の中、少し見て回った模様をお伝えします。

■1 八王子南バイパス

八王子南バイパスは、多摩ニュータウンの少し北側、京王線の北野駅付近から、八王子市の市街地の南側を通り、八王子みなみ野シティの北端を通り、町田街道までの区間が建設中です。町田街道から高尾山インターチェンジまでのトンネルはすでに供用開始しています。

国土交通省のHPより。
八王子みなみ野シティの北側にて。
丘を越え、谷を越えて建設中のバイパス。
工事看板です。少しずつ完成に向けて工事が進んでいます。
こちらは、谷底の橋梁建設現場。
最近は銘板に色々と記載がされることが多いです。
下部工工事の銘板、左が令和元年度、右が令和3年度の工事です。
ここは、本線と側道が並ぶ形なのでしょうか。
さらに丘を越えると、町田街道の交差点へ。
この先は、開通済みの八王子南バイパスです。

この道路が開通すると、八王子市街地を通らざるを得ない国道20号が、市街地を通らない新ルートに切り替わることで、大きな効果が得られそうです。少しずつ工事が進んでいる感じなので、すぐに開通することはないかもしれませんが、近いうちに出来上がることを期待しています。

■2 南多摩尾根幹線道路

今度は、多摩ニュータウンの南側を東西に貫く、南多摩尾根幹線道路です。こちらは、既に開通しているところが多いですが、実はその大半が暫定2車線供用で、慢性的に渋滞していることが課題です。

少しずつ4車線化が完成していますが、稲城市と多摩市の間にこれからトンネルを掘削したりと、まだまだ大きな仕事が残っています。

こちら、稲城市にある、「くじら橋」。
尾根幹線道路を跨ぐ、デザイン的に面白い橋です。
くじら橋の西側の道路中央部で、工事が進んでいます。
稲城市と多摩市の間のトンネルの入り口部を作る土木工事。
くじら橋の上から。丘を越えていく側道(今の道路)に対し、
真ん中の道は、トンネルに入っていくイメージになります。

尾根幹線道路が計画されたのは、実は多摩ニュータウン計画の当初の段階からです。当時は4車線の無料の自動車道路(ハイウェー)と側道からなる道路として計画されましたが、環境悪化・公害発生を懸念した住民の猛反対があり、結果的に側道部分しか作られなかった道路を、最近都市計画変更をして、新たに整備が進み始めているのが現在の姿です。

この道路ができることで、慢性的な渋滞が解消され、地域の利便性が向上する日を心待ちにしています。

■終わりに

とても暑い夏の日に、地元で展開中の2つの道路事業の現況を見てきました。いずれの道路も、全線開通まではまだ少し時間がかかりそうですが、無事完成することを見届けたいと思いました。

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