
【旅の記憶】2019年11月 九州の思い出(第6日:小値賀島→上五島をめぐる)
(前日の旅の模様はこちら)
1週間にわたる旅行も残すことあと2日。旅の後半は五島列島に渡って島を巡っています。この日は今いる小値賀島から、上五島に移動する日。船の出航まで時間があるので、それまでの時間、レンタサイクルを借りて小値賀島内を散策しました。
小値賀島は、大きな山などが無く、平坦な島です。島は昔2つの島でしたが、鎌倉時代に干拓され、一つになったとか。1枚目の写真の海岸の岩の上に、「牛の塔」があり、牛が供養されています。2枚目の写真が、昔は海だった場所です。
小値賀空港に到着。今は定期便が飛んでいないので、誰もいない場所です。
シンプルに滑走路があり、エプロンがあり、ターミナルがある空港。有効活用することはできないのでしょうか。
地ノ神島神社の鳥居。鳥居の向いている方向は、対岸の野崎島にある、沖ノ神島神社の参道と同じ方向を向いているとか。野崎島の神社は、険しい山の中にありますが、こちらは人里に近い場所にあります。
趣のある石段と鳥居が続きます。
小値賀島は牛が放牧されていることでも知られています。こんなに道路近くで黒牛を見ることができました。
姫の松原。立派な松林が続きます。同宿した害虫駆除業者さんがマツクイムシの駆除で奮闘中のところです。牛に注意の標識があります。
小値賀町のマンホール。野崎島の鹿がデザインされています。
小値賀島を後にして、上五島に向かいます。
上五島・有川の港に到着。クジラのオブジェがお出迎え。有川は、小値賀と比べるととても都会のような感じがする町です。普通に大きなスーパーマーケットがあり、たくさんの車が走っています。
有川は、五島うどんの産地として知られる場所です。五島うどんとクジラカツの定食をいただきました(笑)。
レンタカーで世界遺産、頭ヶ島教会へ。教会は駐車場からバスに乗り換えます。バスの駐車場は、頭ヶ島にある、上五島空港のターミナルビルです。ここも定期便が飛ばない空港ですが、世界遺産観光の拠点として利用されています。
頭ヶ島教会。独特な色合いの石造りの教会です。
頭ヶ島と上五島を結ぶ橋。
頭ヶ島に近いこの地域は、崎浦の五島石集落ということで、重要文化的景観に指定されています。石を切り出すのが盛んな地域で、それを使った集落が形成されています。
砂岩でできた板塀のようなものも特徴的です。
今度は北魚目・津和崎に向けて車を走らせます。こちらも重要文化的景観に指定されている集落群です。隠れキリシタンの住む、険しい場所にある集落と、普通の漁師町が混在している半島です。教会も集落ごとに見られます。
津和崎の灯台まで来ました。長い道のりでした。対岸は、昨日歩いた野崎島。興味深い位置関係にあります。
津和崎は、この地図で見ても、上五島の中でも角のように突き出た場所だということがわかります。
津和崎の半島から、夕日を眺めました。とても美しい景色です。
【終わりに】
小値賀島から上五島にやってきて、同じ五島列島でも島によって文化も生活も全く異なることを実感しています。小値賀島は、穏やかな田舎町の佇まい、上五島は、山がたくさんある大きな町がある島の印象です。非常に変化に富んだ風景が楽しめました。
最終日は上五島から福江島までの島めぐりのツアーに参加。五島列島最大の街、福江を目指します。