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■大阪駅とその周辺を歩く(その1:大阪駅再発見!)

この正月の帰省の最終日は、実家のある京都から少しばかり大阪まで寄り道をして帰ることに。大阪駅に行く用事があり、少し時間があったので、大阪駅周辺をウロウロとしていました。今回はその模様をお伝えしたいと思います。

■1 大阪駅って、どんなところ?

大阪駅とは、JR西日本を代表する駅であり、関西で、西日本で一番大きな駅と言っても良いかと思います。JR西日本のHPによると、2022年度は、大阪駅は約35万人の乗車人員ということだそうです。

JR西日本の利用者数では、ダントツトップが、大阪駅なのですね。

その、大阪駅は、1874年(明治7年)の開業。昨年開業150周年を迎えました。当初は堂島付近に駅を設置する構想があったそうですが、反対運動があったのので、「埋田(うめだ)」とよばれた、当時はちょっと寂しい場所に駅が開設されたとのことです。

「今昔マップ」で眺めた、大阪駅周辺の明治時代との比較。
確かに、町はずれの寂しいところ感が出ています。

ちなみに、大阪駅の北側を流れる、「新淀川」は、明治時代に開削された人工の放水路。大阪駅は、新淀川の北側を走っている東海道本線が、新淀川で分断されてしまう大阪市内に立ち寄るために、2回淀川を渡って立ち寄る場所、になっています。

そんな大阪駅も、どんどん発展して、2011年に現在の大阪ステーションシティが完成。さらに進化を続けるこの場所。少しばかりご紹介したいと思います。

■2 大阪駅を歩く

大阪駅と言えば、南北の駅ビルを結ぶ、大きな屋根が一つのシンボル。
駅は新しくなりましたが、
ガード下などは、かつての雰囲気を残します。
このガードの北側にある、この歩道橋。

実は、大阪駅の北側は、かつて「梅田貨物駅」とたくさんのホームがある大阪駅に挟まれ、ウナギの寝床のような狭い駅舎しか作れなかった場所。梅田貨物駅が移転し、大阪駅のホームの数を減らし、道路の形を変えて、再開発ビルを作る用地をねん出しました。

1980年代の大阪駅の航空写真と現在の比較。
梅田貨物駅、大阪駅、大阪鉄道管理局(今のヨドバシカメラ)に囲まれたエリア。

■3 イノゲート大阪

最近完成した、「イノゲート大阪」。細長いビルに感じるのは・・、
かつてのホーム跡を再開発したため、です。
見る人にはわかる、「廃線跡感」が出ています(笑)。
うめきたエリアにつながる歩道橋が工事中。
これからまだまだ進化し続けます。
イノゲート大阪のロビーには、大阪駅の模型が。
うめきたの地下駅もしっかりモデル化されています。
うめきたの駅とは、ここの地下でつながっているのです。
巨大な駅ビルの全容を俯瞰することができました。

■4 大阪駅直上の大屋根

現在の大阪駅のシンボルと言っても良い、大屋根を紹介したいと思います。

イノゲート大阪からの通路から、屋根上に登れる階段が。
階段の下は、現在の特急列車等が停まるホームです。
階段を上ると、大屋根の下の開放的な空間に到着します。
大阪駅の賑わいが俯瞰できるスペース。見ていても飽きません。
大屋根の下のホームの屋根は、骨組み以外は外しているか、
透明なパネルが取り付けられています。開放的な空間を意識する工夫です。
ホーム・コンコースの上階に、開放的な空間があります。
なかなか楽しい空間です。ちょっと真冬には寒い場所でもありますが(笑)。
ここから眺める大阪駅の全景。ひっきりなしに電車が入ってきます。
あまりこういう視点でターミナル駅を眺められる場所は無いかも。
向かいに見えている橋は、配管橋のようです。一般人は歩けません。
右手に阪急百貨店が見えています。
南側から北側に大屋根を眺めたところ。
なかなか素晴らしい開放感があります。
エスカレーターで登っていけるのですね。
というわけで、これは登らなくちゃ・・となりました(笑)。

■5 大阪駅ビルに登る

大屋根の空間を作っているのであれば、登っていきたくなるところでしょうし、作った人たちも、登ってほしいと思うのでしょうか・・。そんな思いを感じさせる場所に行きます。

エスカレーターを登ると、先ほどの広場が今度は俯瞰できる場所になります。
そして、登った先には、ちょっとした日本庭園風の場所が。
ちょっと真冬に来るのはお薦めできませんが・・(笑)。
ビルの上からは、うめきた再開発エリアが。
こちらには、後ほど行ってみたいと思います。
さらに登ると、「風の広場」なる場所に。
上に登ることを、ちょっとした娯楽にしているのかも。
そして、ここから「天空の農園」につながる階段が。

天空の農園は、階段でしかアクセスできない場所で、都会の中ですが、ある意味「ハイキング」をして、その上で農作物を育てて楽しむようなことを考えたような施設です。

意外と登るのは体力が必要と感じました。
登頂した先には、ちょっとした花壇が。
酒米を栽培しているそうです。お酒作っているのでしょうか?
オフィスワーカーが栽培を楽しめる菜園もあります。
頂上からのうめきた再開発エリアのビルの眺め。
いやー、なかなか楽しい頂上への登頂でした。
再び降りてきました。大阪駅ビルの歴史を紹介する展示も。
大屋根設置の工事のアーカイブもありました。

今回はここまで。次回は、うめきたエリアの再開発地区などを歩いた模様をご紹介します。

■6 終わりに

大阪駅は、2011年に新しい駅ビルが開業し、順次さらなる再開発が今も続いています。私は学生時代まで関西在住だったので、2011年にできた大阪駅は、利用したことはあるものの、ゆっくりと見て回ったのはこれが初めての機会で、学生時代に見た、かつての大阪駅の風景から大きく変わっていたことに正直驚かされました。なかなか面白い駅なので、是非ちょっと時間ができた人には散策をおすすめしたいと思います。

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