★ドボクスキーの北海道冬ごもり紀行 ⑦:廃止直前の根室本線に乗って
北海道の冬の長旅。ぬかびら源泉郷に泊まり、タウシュベツ川橋梁を見学し、氷の世界を満喫しています。続いては、3月いっぱいで廃線になってしまう、JR根室本線の富良野~新得(※東鹿越~新得間は、水害に被災して不通になっており、結局復旧しないままに廃線が決定)に乗りたくなったので、そちらに向かいます。
■第6日(2/7)
①ぬかびら源泉郷→帯広へ
バスは、ほとんど乗客のいなかった、ぬかびら源泉郷から、上士幌町内で少しずつ人が乗車し、音更町内でも乗車し、少し活気が出てきた状態で帯広に到着。少し時間があったので、市内をふらっと散策しました。
②帯広→南富良野町へ
帯広から、南富良野町まで、十勝バスが運転する、旭川行きの都市間連絡バス、「ノースライナー」に乗車します。
このバスは、特に高速道路に乗ったりすることはなく、一般道を走っていくつか途中停留所でお客さんを拾っていき、旭川を目指します。
③南富良野町内を散歩
実はこの場所、2016年の台風10号による豪雨災害で、地区一帯が浸水する大きな災害が発生した場所です。その豪雨災害が・・、JR根室本線を今でも不通にしてしまった災害です。
木田幸次郎さんは、江戸時代に三重県松阪に生まれ、明治34年に伊勢集団を組織してこの地に移住し、農業や林業を根付かせた、開拓の父なのだそうです。そういう石碑が建つのが、北海道ですね。
④JR根室本線の踏切を眺める
鉄道線路が見えてきました。JR根室本線の踏切です。しかし、先ほどご紹介した2016年の水害で根室本線は大きな被害を受け、今も運休中で、2024年3月末での廃線が決まりました。つまりもう列車が通ることが無くなってしまった踏切です。
⑤幾寅駅を訪ねる
ここを訪れた目的は、ずばり現在運転休止中の、JR幾寅駅を訪ねることです。この駅は、映画「鉄道員(ぽっぽや)」の撮影で使われたことで有名で、今でも観光客が訪れるスポットです。
「鉄道員(ぽっぽや)」の映画は、浅田次郎さん原作の直木賞受賞作品。高倉健さん主演の映画では、ローカル線の終着駅、「幌舞駅」として映画の舞台になりました。広末涼子さんが、制服姿で出てくるのが個人的にはとても懐かしいです(笑)。
⑥根室本線に乗る
さて、鉄道代行バスに乗り、隣の東鹿越駅まで行きます。新得駅と東鹿越駅の間が、現在も災害運休中です。
今回の旅行では、富良野駅からさらに同じ列車に乗り、根室本線の起点、滝川駅を目指します。
芦別市、赤平市は、どちらも戦後石炭の採掘等で栄えた町ですが、炭鉱が閉山になり、人口減少が著しく、赤平市は1万人を割り込むなど、人口がとても少ない市が続くエリアです。
⑦滝川駅周辺を散策
滝川駅は、根室本線の起点であり、函館本線との分岐駅として発展しました。
■終わりに
廃止される根室本線に乗りたくて、帯広から南富良野町までバスで行き、幾寅駅の駅舎=映画「鉄道員」のセットの展示を観つつ、根室本線で滝川駅まで来ました。鉄道の旅、とても面白いですが、利用客が減り、鉄道輸送の歴史に幕を閉じようとしている部分もあります。廃止される前に訪れることができたのは、良かったと思います。