【南大沢土木構造物めぐり】No.87 片倉駅を目指して歩く
前回の記事では、国道16号線の八王子と橋本との間にある御殿峠から、北側に尾根沿いの道を歩きました。
(前回の記事はこちら)
今回は、国道16号を片倉方面に下り、JR片倉駅を目指したいと思います。
片倉付近の国道16号。坂の上には、東京工科大学や山野美容芸術大学があり、学園都市のような場所です。その一角にあるのが、都立片倉高校。国道16号の交差点のすぐそばにあります。
吹奏楽部が全国コンクールの常連校で、最近では何と、東京オリンピックの閉会式で演奏しました。(残念ながらリモート出演だったので、あまり目立たない存在だったかもしれませんが・・)間違いなく地元の中では輝かしい活躍をしていると思います。
国道16号は、坂道をまっすぐ下っていきます。
東側の谷戸は、谷底までの高低差が大きいので、国道16号は崖のような法面になっています。道沿いには建物が建っていません。
国道16号の脇に、旧道と思しき狭い道がう回路のようになっていました。今の国道16号は、まっすぐの坂道にするために盛土されているようです。おそらく開通後に歩道を増設するために拡幅されていて、そのために盛土法面に擁壁を設置し、歩道が設置できる平らなスペースを増設したように見えます。こういう土構造を見るのは非常に興味深いものです。(マニアックですみません(笑)。)
国道16号は、坂を下りきると、片倉の集落に入ってきます。
集落に入ると、谷戸の小川が少し蛇行する形で国道16号を渡ります。
あまり広くない歩道ですが、その真ん中にお地蔵さんがあり、お花が飾られています。こういう風景が見られるのも、古い街だからなのでしょうか。
由井第二小学校の前を小川が流れています。道路の擁壁が石積みなのが素敵なところ。昔ながらの道と水路なのでしょうか。
国道16号を横断する歩道橋は、小学校の生徒が往来する目的がありそうです。国道にも、学校ありの標識もあります。
由井第二小学校の前の小川を越えてしばらく進むと、この地区の主要な河川である、兵衛川を渡る橋に差し掛かります。
兵衛川を渡ってすぐのところに、JR横浜線が斜めに交差します。この橋は高架化されてから架けられた橋のようです。
JR片倉駅は、高架化された比較的閑散としたエリアにできた駅です。
片倉駅は、比較的静かな住宅街の一角に駅があるという雰囲気で、そこまで駅前が混雑している状況でもなく、とはいえ寂しい感じではない場所にあります。
【終わりに】
JR片倉駅までの区間を歩きましたが、一見あまり見どころなさそうな国道16号沿いにも、場所によって古い面影がある部分もあり、そういうものを見つけるととても楽しい気分になることができます。
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