★ドボクスキーの北海道冬ごもり紀行 ⑩:西興部村に泊まる
今まで行った旅行で、印象に残っている場所はどこ?と問われたら、離島のような、自身の住んでいる場所から行きにくい場所に行ったことなどや、自分も知らないし、誰も知っていることのなさそうな場所に行ったことが印象深いです。今回の旅行では、そういう意味で、知らない場所に行ってみたいと思いました。今回の旅行は、冬の北海道を巡る旅。行ってみたい場所を巡って、紋別の流氷を見るところまでたどり着きました。(前回の記事はこちら)
そこから誰も知らないような場所に行ってみたいと思い、行こうと決めたのは、
西興部村
です。多分、この村の名前を、すらっと読める方も珍しいかもしれません。
にしおこっぺむら
と呼びます。なかなか素敵な町にある、素敵な宿に泊まりました。短時間の滞在ですが、興味深い滞在をしてきましたので、それをお伝えしたいと思います。
■西興部村とは?
西興部村とは、北海道の東北部、オホーツク海沿いの紋別市と、内陸の名寄市との間に位置する村です。人口約1000名という、小さな村です。
西興部村には、かつて、国鉄名寄本線(名寄→下川→西興部→興部→紋別→中湧別→遠軽)という鉄道が通っていましたが、1989年に廃止されました。
なぜこの村に行きたくなったかというと、後で紹介する、村にある素敵な宿泊施設を見つけたからです。ただ、真冬にこの村に行くことは、ある意味本当の「冬ごもり」になるのでは?などと思いながら、そこに泊まるのはとても面白そうだと思い、行ってみることにしたのでした。
①西興部村に向かう
西興部村へは、紋別からオホーツク海に沿ってバスに乗り、約40分で興部(おこっぺ)へ。そこからさらに名寄方面に行くバスに乗り換え、30分程度で到着します。
②西興部村を歩く
西興部村に到着すると、まず目につくのは、「建物がオレンジ」なことです。
この村は、「美しい村づくり条例」により、オレンジ色に統一した公共建築や、民間建築に関しても改築等を誘導し、「太陽と森の庭園村」を目指した村づくりをしているそうです。そんなわけで、他の町と比べても独特な街並みになっています。
この町に、お店とか、あるのかな?と心配していましたが、全くの取り越し苦労で、村の中心部には、「Qマート」なるスーパーマーケットがありました。
そして、このお店も!
この観光案内所に少しお邪魔してきました。こんな感じの村なので、新たに移住してくる人も少なくないのだとか。コンパクトにまとまった村の中心部は、結構過ごしやすいのだと、お話を伺いました。
③森の美術館「木夢」を訪れる
そして、村に滞在した際に行っておきたかった、森の美術館「木夢」を訪ねました。
せとうし君は、西興部村じゅうに見ることができます。名前の由来は、西興部村と隣の滝上町の間にある「瀬戸牛峠」と、酪農が盛んな村の「牛」と、建物のオレンジ色と、ギターの工場があるから、ギターを持っている、ということを合わせたキャラクターだそうです。
恐らく、この施設は小さなお子さんが楽しむのがメインターゲットだと思います。この日は平日で、実は誰も私以外にいなかったので、この木のゆうえんちを独り占めして楽しみました(笑)。
平日の昼間に訪れたので、誰もいないゆうえんちで、思う存分童心に帰り、静かに楽しんだ西興部村の冬の夕方、でした。
④西興部村に泊まる
ホテル森夢に泊まりました。
このホテルのレストラン、普通に地域の方々も利用されているようで、ある意味気軽に外食できる社交場のようになっています。人は少ない村ですが、ピンポイントで活気のある場所でした。
【第9日(2/10)】
西興部村の朝。マイナス8℃くらいに冷えた晴れた朝。
さて、バスに乗って、名寄に向かいます。
西興部村の西隣は、下川町。この町は、スキーのジャンプ少年団が有名な町です。
このジャンプ少年団、レジェンドと呼ばれる葛西紀明選手など、オリンピック選手を輩出するなど、ある意味とても有名な場所です。
そして、名寄駅に到着しました。
いよいよ旅のクライマックス。最後に訪れるのは、最果ての地、稚内。長い旅はまだまだ続きます。(つづく)
■終わりに
自分自身でもほとんど予備知識が無い状態で行った、西興部村。小さい村ながらも、おしゃれな建物やコンパクトにまとまった商業施設、見どころ満載の木のゆうえんちなど、面白い施設もあり、とても魅力的でした。お宿も素敵な場所でした。とても印象に残った滞在でした。