見出し画像

荒川ロックゲートを訪ねて・・舟遊びへの参戦→街歩き(前編:舟遊び編)

先日、毎年参加することが恒例となっている、マツさんこと松永昭吾さんのガイドによる、「舟遊びみづは」さんの舟に乗る舟遊びに参加してきました。今年のテーマは、「荒川放水路通水100周年」を記念し、荒川と旧中川との間に設置されている閘門である、「荒川ロックゲート」を通行するものです。今回はその模様と、前後に少し歩いたことなどを書きたいと思います。前編は、舟遊びに参加した時の模様について書きます。

■乗船場に向けて・・

今回の乗船場所は、北十間川にある、小梅橋の乗船場です。

今回は、都営浅草線の、本所吾妻橋駅からスタート。
小梅橋乗船場への最寄り駅の一つです。
少し東に歩くと橋が架かっています。この橋が・・
業平橋です。とうきょうスカイツリー駅の前身である
駅名の由来となった橋です。
橋のすぐ北側に、河川占用許可標識が。
都営浅草線が地下を横断していることを示す標識。
そして、業平橋が架かる大横川は、今では公園に。
さて、小梅橋に向かいましょう。
小梅橋のすぐ東側で堰き止められる北十間川。
少し先に川が流れますが、実は高さが違うのです。

北十間川の西側は、隅田川と繋がっています。小梅橋の東側でせき止められた北十間川は、とうきょうスカイツリー駅周辺(東武橋付近)で川が流れていますが、実はそっちのほうが水位が低いです。地盤沈下が進んだ地区なので、川の水位を隅田川と同等に保つことができず、他の水系とは違う水位になっているのです。今回の「荒川ロックゲート」で向かう先の水位と同じなのです。

■さあ、舟に乗ります

小梅橋から見た、乗船場のみづはさんの舟。
あ、たまたまスペーシアXが通過!!
そして、小梅橋乗船場へ。
今日のコース紹介からスタート。いつものコースとは一味違い、
荒川放水路に出ていくルート、だそうです。
マツ博士のトーク、炸裂開始です(笑)。
スカイツリーをバックに。
北十間川から隅田川へ。入口には源森川水門が。
隅田川に出ると、まずは東武線の隅田川橋梁です。
ここから隅田川を上流に進みます。
マツさんの軽快なトークがどんどん弾んでいます(笑)。
白鬚橋が見えてきました。
隅田川から、旧綾瀬川へ。
ここは、旧綾瀬川が荒川放水路と繋がる、隅田水門。
東武線の堀切駅のすぐそばです。過去に地上を訪ねました。
そして、荒川放水路へ。ひ、広い!!
京成押上線、通過。
こちら、かつしかハープ橋。川の上から眺めるのも良いです。

■荒川ロックゲートへ

荒川ロックゲート、といっても、なかなかご存じない方も多いと思います。整備している国交省HPの解説を見てみましょう。

荒川ロックゲートの説明。水位差のある、荒川と
江東デルタ地帯の川との間に船が往来するための閘門。
はい、そしてこれが実物です。
閘門の両側が閉じられると、みるみる江東デルタ地帯の河川の水位に。
そして、無事に番所橋船着き場に到着。
みづはさんの舟、ありがとうございました。

■昔の小松川閘門が残る

そして、この番所橋船着き場付近に残るのが・・、

公園の中に残る、昔の閘門の上部。

旧・小松川閘門の上部です。小松川閘門は、荒川と中川の放水路の水位差に対応して舟を通すために昭和5年にできた閘門です。こちらは、水運の衰退により廃止されました。荒川ロックゲートは、災害時の輸送路として舟運に再着目したもので、いわば舟運復権の象徴と言っても良い施設なのです。

なかなか素敵な意匠を施した閘門。案内板が無いのがちょっと残念。

■というわけで・・

今回も、マツさんの解説で、舟遊びみづはさんの舟に乗り、荒川ロックゲートを通るという、楽しい体験をしてきました。なかなか充実の舟遊びでした。後半戦は、荒川ロックゲートの中にある、小名木川沿いを歩いていますので、そちらをお伝えしますのでお楽しみに。

いいなと思ったら応援しよう!