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【南大沢土木構造物めぐり】No.105 多摩丘陵の隠れ里・町田市小野路地区を歩く(③小野路宿周辺の魅力的なスポット)

多摩ニュータウンに隣接する、町田市小野路宿を歩いています。都心に近い町田市に、まさかこんな隠れ里があったのか!と思うくらいにとても素晴らしい場所です。前回は宿場町の中心部を歩きました。今回は、その周辺部を歩きたいと思います。
(前回の記事はこちら)

■まずは、小野路城を目指してみる

今回の探索範囲を、今昔マップで。
小野路城は、万松寺の谷戸から尾根の上に登ったところにありました。

小野路の里山交流館で、こんな案内地図が配られています。NPO法人、「小野路街づくりの会」の皆さんのよる地図です。小野路城跡は、万松寺谷戸を形成する尾根を登り切った場所にあります。

小野路付近の案内地図。山道もありますが、結構歩きやすい道が多いです。
万松寺谷戸から尾根に登る途中には、牛舎があります。
尾根の上のほうから眺めたら、こんなのどかな風景が広がります。
本当に都心から1時間で来られる場所?と思うようなのどかな風景
要所要所に道標が整備されていて、山道もちゃんと人が歩いているので、
すごく歩きやすい場所ばかりです。
山の中はこんな道が続きます。
尾根のてっぺんにある、小町井戸。
小野路城の水源だけでなく、小野路の街の水源にもなっているようです。
小野路城跡の説明看板。結構広い範囲がお城だったようです。
お城の中心となる場所には、小さな神社の祠が建てられています。
こちらは、小野路城から小野路バス停に向けて降りて行った先にあります。
日本軍の戦車を隠す場所だったようです。
小野路バス停に向かう道に架かる橋。ちょっと秘境感があります(笑)。
振り返るとこんな感じ。

■布田道を歩く

続いて、布田道を歩いてみましょう。こちらもまたすごいです。

布田道の分かれ道。「関屋の切り通し」という場所があります。
切り通しに向かう道。すごく昔の道っぽい一コマ。
そして、切通っぽい場所がやって来ます。
峠のてっぺんまでやって来ました。
関屋の切り通しの上に建つ看板。昔は近藤勇など、新選組もここを通ったそうです。
今でもこんな感じで峠を越えることができます。
それなりに整備された道なので、気軽に散策できます。

■今度は、府中道を歩く

府中からの鎌倉街道は、多摩市の一本杉公園から歩くことができます。

一本杉公園脇にある、「小野路宿」の石碑。石材屋さんが最近作ったようです。
ニュータウン内の公園から、途端に古道に切り替わっていきます。
いい感じの古道です。
そんな中に、突然おしゃれな建物が。
地元では少し名の知れた「ピアノカフェ ショパン」
そんなカフェの近くにも、ひっそりと庚申塔があるような古い道です。

■バス通りを歩く

今度は小野路バス停から、バス通り沿いに多摩センター方面を目指します。

バス通り沿いに、水路に架かる古そうな橋が。
昔ながらの橋なのでしょうね。
次のバス停は、「浅間下」バス停。ということはどこかに浅間山が?
坂の途中に、「浅間神社」の石碑が。なぜか門で閉ざされています。
一旦バス通りを上に登っていきます。
浅間神社に向かう分かれ道と、ひっそりと石仏たちが。
石仏たちは、この道路の変遷をどのように見守ってきたのでしょうか。
坂のてっぺんには、きれいな施設が。
キャノンのスポーツセンター。ラグビーの「横浜キャノンイーグルス」の練習場のようです。
坂を登り切ると、突如道幅が広くなります。多摩ニュータウンエリアに入りました。
多摩ニュータウンエリアの縁部には、「多摩よこやまの道」が続いています。
ゴルフ練習場の脇に、小さな祠が建っています。
この道は、昔の道の名残なのでしょうかね。

■浅間神社を目指す

最後に、バス通りから見えた分かれ道を歩き、浅間神社に行きました。

浅間神社に向かう道。登り坂を登ると、見晴が良い場所に出ます。
鳥居と、遠くに貯水塔が見えます。
山の上にある、浅間神社。
社殿が造営されたのは、最近のことのようです。
とはいえ、古い時代の手水桶もあります。
一度荒廃したのを再建したのでしょうか。
先ほどバス停から見えた鳥居。何だかワイルドな感じがします。
浅間神社の奥には、いろんな方面に向かう山道が分岐します。
小野路城方面や、先ほど紹介した谷戸の上部などに行けます。

■終わりに

今回は、小野路宿の周辺にある、古道などの見どころを紹介しました。このエリア、歩きやすい山道(と言っても高低差があまり無いので、とても歩くのが快適です。それなりに整備された箇所ばかりです)が多く、古い城郭の跡や、昔の街道の切り通しの跡などもあり、とても興味深い散策ができます。突然ニュータウンの端部に出ると雰囲気が変わることも、街歩きが好きな人たちには興味深いと思います。

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