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■2025正月:京都にて■②宇治・黄檗を歩く

2025年の正月の京都の帰省。1日目は、北野天満宮を目指して京都市内を歩いていました。京都市内の神社は、ふらっと立ち寄った場所でも、大きな境内であったり、見どころ満載であったりするので、やっぱりすごい場所だなあと改めて実感したのでした。(前回の記事はこちら)

今回は、その翌日に訪れた、宇治市の黄檗駅周辺をご紹介したいと思います。

■1 黄檗駅とは??

まず、京都在住の人以外には、この地名の漢字が読めない人も少なくないのではないでしょうか?「おうばく」と読みます。この場所、実は学生時代は大学の研究施設があり、そこの研究室に配属されて以降、毎日のように通った思い出の場所でもあります。また、この場所には、有名な古刹である、萬福寺があり、最近国宝に指定されたと聞いたので、そのあたりを訪れてみることにしました。

まず、黄檗駅付近の今と昔を、「今昔マップ」を用いて眺めてみましょう。古い地図では、黄檗駅付近には、奈良街道、京阪宇治線、今のJR奈良線が平行して走っていて、西側には「火薬製造所」、東側には「宇治火薬庫」があるという、いわば「軍都」のような場所であり、そのすぐ脇に「黄檗山萬福寺」がある、という位置関係です。「黄檗」の駅名は、このお寺が関係していることは、何となく想像できると思います。そして、火薬製造所の跡地は、自衛隊の施設や、京大の研究施設になり、火薬庫の跡地は、黄檗公園と呼ばれる公園になっています。

今昔マップで見た、黄檗駅周辺。かつては軍都だったのですね。

■2 京阪黄檗駅周辺を歩く

では、まず黄檗駅周辺から歩いていきます。

京阪電車で黄檗駅に到着。
京阪電車の駅のすぐ脇に、JRの駅がありますが、
改札は結構離れた場所にあります。
黄檗駅の駅名標。毎日通った場所だけに、結構懐かしいです。
黄檗駅は、カーブの途中にある駅です。
京阪黄檗駅の駅舎。懐かしいです。
京阪電車の踏切は、ずばり「黄檗踏切」。
そのすぐ近くに、JR奈良線の踏切が。
こちらは、「黄檗門前踏切」です。
萬福寺の参道としての道路だったことを物語る踏切です。
黄檗駅前の道路が西側で交わるのが、旧・奈良街道です。
そして、その奥には、陸上自衛隊の基地が。
このあたりは、「軍都」らしさを感じるところです。
奈良街道と京阪電車が交差する踏切。
京阪電車は、奈良街道と交差するために、S字カーブを描くような線形です。
こちらは、「五ヶ庄踏切」という名前です。
(京阪電車の踏切の名前は、すぐ脇の電化柱に白い看板で書かれています)
そして、奈良街道沿いに自衛隊の塀が続く道。
実は、3年間研究所に通った懐かしい道でもあります。
【宇治駐屯地 絵画部描画 平成10年3月】

■3 京大宇治キャンパス周辺を歩く

大学時代に研究室に配属されて通っていたキャンパス。出身研究室も別のキャンパスに移ってしまったので、訪問するのは20年以上前以来だと思います。キャンパス入口前は、道路が広がり、塀がセットバックされて、キャンパスに下っていく坂道は、車道ではなく、歩道に変わっていました。

自衛隊の基地の壁が途切れた先からは、少し道が広がっていました。
学生時代は、道の広さは同じだった記憶が・・。
京大キャンパスにショートカットして降りていくスロープが。
これも学生時代には無かったです。
そして、正門。正面のスロープは、かつて車道でしたが、
今は歩道になっています。

車道と同じ高さには、「おうばくプラザ」と呼ばれる、レストランなどもある、地域交流拠点のような場所になっています。学生時代にはそんな発想、無かったですね・・。

1階には、コンビニもありました。お正月なので休業中・・。
自身がいた研究室は、確かこの正面の建物の4階だったかな・・。
この角度から見ると、当時とあまり変わっていない気がします。
宇治キャンパスと、吉田・桂キャンパスとの連絡バスのりば。
学生時代は、桂キャンパスが無かったので、吉田行きのみでした。
植樹の記念碑があります。
【構内緑化 記念植樹】 その裏には・・
当時の総長と、木材研究所長のお名前が。
昭和61年に、「日本さくらの会」から贈られた桜の木だそうです。

そして、何より嬉しかったのが・・、

正門の目の前にあった、おうばく食堂が健在!
そのお隣の、喫茶店「チャイム」も当時のままの雰囲気でした。

このあたりのお店は、昼食・夕食を食べたり、ちょっとした飲み会をしたりなどと、色々とお世話になっていた記憶がよみがえります。お店に入ってみたかったのですが、どちらも年末年始休業中。次回は必ず来てみたいと思いました。

■4 JR黄檗駅付近を歩く

さて、JR黄檗駅は、線路の反対側なので、そちらを目指します。

黄檗駅の南側の踏切を渡ります。
京阪とJR、両方共用の踏切です。同じ踏切ですが・・、
京阪電車は、「新茶屋踏切」という名前です。
JRは、岡本道踏切、という名前なところが面白い。
線路の向こうには、今の奈良街道が。こちらはバイパス道路なのですね。
おもちゃのハローマックの居抜き案件と、奥の三角屋根は、ユニクロの居抜きっぽいですね。
地元のスーパー、ハッピーテラダ。
わー、学生時代もちょっと行ったことある。懐かしい!!
黄檗駅のすぐそばに、もう一つ京阪・JR共用踏切が。
JRは、「黄檗道踏切」で、京阪は、「黄檗1号踏切」という名前。
JR奈良線のこの区間は、2022年に複線化された部分です。
黄檗駅に進入する奈良線。
JR黄檗駅は、京阪の駅とは少し離れています。
京阪の駅が1913年開業に対して、JRは1961年と比較的新しいです。
今の奈良街道から、萬福寺への参道が分岐します。

今回はここまで。次回は、萬福寺を参拝した模様をご紹介します。

■5 終わりに

学生時代に通った黄檗駅周辺。実際に行ってみると、とっても懐かしい気持ちになるものです。それと同時に、新たに変わっていった場所や、実は知らなかった発見なども多く、とても面白い散策になりました。

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