話が飛び飛びです・・・
ボスは女の子でもあり、男の子でもありました。
つまり複数人います。
まずは、女の子のほうから。
お小遣いを多くもらえる家の子でした。
名前は、Aちゃん(ちゃんともつけたくない)と呼ばれていました。
不思議とAちゃんの家がどんな家だったのかは思い出せません。近所でも少し離れていた気がします。
Aちゃんは3人兄弟の末っ子でした。上のお兄ちゃんやお姉ちゃんは知的な障がいを持っていました。Aちゃんと違って優しく私にも接してくれましたけどね。
Aちゃんは、とにかく自分が気に入らないと怒る子でした。自分中心が一番好きな子で、気が弱い女の子を手下につけて威張っている感じです。
走るのは得意だったみたいです。幼稚園でも速かった。
毎日、幼稚園へ行く訳ですがAちゃんの姿が目に入ると胸がギュッと苦しくなったのを思い出します。
今思うと、違う子たちと仲良くすれば良かったのですが近所という事もあって避けられなかったのだと思います。
そんな幼稚園ですが、近所ではなくても少しだけ遊ぶ子はいて。
でも、この頃から笑うのを少しずつやめていったのかなぁと記憶しています。
Aちゃんは威張ったり、時には仲間外れにしたり。その日の気分で変わります。
幼稚園は、行くけれども皆んなで遊ぶというよりも空をぼーっと見ている事が多かったです。
家庭では、毎日何かしらで母に怒られる日々。
小さいながら、頭がパニックです。
私がどん臭いから、ダメなんだ・・・と。
だからと言って、良い子にはなれませんでした。
母の目は、いつも冷たく鋭い感じをうけました。
幼稚園も慣れてきたころ、不思議な事を母から聞かされました。
「兄弟欲しい?」
と。
私はすぐさま
「欲しい!」
と答えました。本当は、皆んなみたいに家に帰れば兄弟がいるのに憧れていたのでしょう。
私の答えを聞いた母は
「そう・・・」
と言いました。私はすぐこの母とのやり取りを忘れてしまうのですが、ある日の昼下がり
「あのね、お母さんのお腹には赤ちゃんがいるの」
と聞き、不思議な気分になりました。
どうしてなのか?なんてその頃分かりませんし興味も無い時でしたから。
その頃には幼稚園も卒園を迎えていました。
(話を変えてます)
Aちゃんと近所の子たちは、同じ小学校へ行きます。公立の小学校でしたが、軽い試験があり私は全く意味が分からず、部屋を移動させられて目の前にある丸い小さなボールがある机のところのイスに座らせられました。
「声を出してもいいから、ボールがいくつあるか数えてごらん」
と先生らしき人に言われて多分、数えたと思います。
「じゃあ、あなたは帰っていいわ」
と言われてトボトボと迎えに来てくれていた母のところへ戻りました・・・