浪ーるけーき

n+k=2 ただひたすらに浪人期間に感じたことをありのままに描きます。

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最近の記事

変わるものと変わらないもの

二度目の浪人生活が始まった時、胸の奥に小さな違和感が生まれた。仮面先の大学の教室に座る自分の姿が、まるでその場に馴染んでいないかのように感じられた。その風景を見ながら、去年とは違う新しい光景に自分だけが置き去りにされているようだった。 季節は移ろい、街も人も変わっていく。それに対して自分は、ただ同じ日々を繰り返している。友人たちは大学生活に進み、SNSで新しい日常を楽しそうに語っている。自分はTwitterで🤡芸しているだけなのに。 そんな彼らを見ていると、まるで別世界にいる

    • 憂鬱な日々に見た夕日が綺麗だった

      憂鬱な日々が続いていた。朝が来るたびに、目覚めることさえ重たく感じられ、時間はただ流れているだけで、自分はそこに取り残されているかのようだった。部屋の窓から見える風景も、何の変哲もない灰色の世界に思え、どんなに鮮やかなものも色褪せて見えた。 そんなある日、ふと気が向いて外へ出てみた。冷たい風が肌を撫で、秋の訪れを告げていた。ぼんやりと歩きながら、何も考えずに空を見上げると、目に飛び込んできたのは燃えるような夕日だった。 朱色と金色が入り混じり、空全体が深く染まっている。大きな