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「妖怪の子預かります」に憧れて書いた小説「妖怪奉行所に弟子入りしました」

遡ること、江戸時代。
あるところに、平凡な子供、創(はじめ)がいた。
真っ黒なさらりとした髪。三日月のような横顔。顔立ちのいい美少年だ。大きな目は、何か希望が写っていた。きっと将来人のためになれる。
そう大人たちは思っていた。


そんな創は生まれつき足が片方だけなかった。
ところが、創の物心が着く頃、足が生えてくればと強く願った。
たったそれだけなのに、1日にして足が出てきたんだ。
流石の親も医者も口を閉じられなかった。
その創の思いは、今後の活躍となっていった。
医者に弟子入りし、患者の火傷や骨折、腐っている部位まで直した。
そのうち、医院のある長屋では、
「創像治療の子供」やら、「神の使い」やらと、わざとらしい評判があちこちに飛び回って行った。

その評判にうんざりしていた創は、師匠の医者に相談した。
「おら、評判上がるのはいいんだが、わざとらしいあだ名はいらねぇな。」
頭をぽりぽりと掻きながら、ぶっきらぼうに言った。
「いいじゃないか。私だって、こんなに苦労しているのに、お前ばっかり評判で。」
でも…と、あちこち見渡しながら、創はつぶやいた。
「そういうのに憧れるのって、とっくにすぎてると思うんだ。もう子供じゃないんだからさ。」
「そうか。創ももう子供じゃ無くなっちまったのか。早いなぁ。子供の成長ってのは。」
ずっと前から仲のいい医者、秋。
男だと言うのに、髪は長く赤茶色で、1束に結んでいる。ほっそりとした小顔で、白衣姿がよく似合う。
柔らかい口調のため、ハキハキとしゃべったことはない。
そのせいか、男患者は仮病を使ってまで押しつけてくるようになった。
だが追い返した。もちろんすぐに、男だということを告白してから。
「もう今年で12だからさ。子供扱いは終わりだ。」

その時。
「火事だ!火事だぁー!」

ギンゴンと火事報告の鐘がなる。
「花笠町の北西で火事だ!」
「風向きがこっちよ!近づいていてる!」
外がわやわやと騒ぎ出した。
「創、逃げるぞ。」
「うん。」
創は少し不安だった。火事が起きた花笠町は、
創とは別で、両親が住んでいたからだ。
「とっちゃんたち、大丈夫かな…」
「きっと大丈夫だ。後で聞いてみよう。」
そう言って、秋は創を連れて医院の外へ出た。
外はすでに人盛りの渦だった。
迷子になると困るので、医院の暖簾の下の椅子に登った。
「秋、暖簾、どけていいか?」
創は椅子に乗って周りを見渡すつもりらしい。
「ああ。取り外していいぞ。」
急に冷静になった秋に驚きつつ、創は暖簾を取り外した。
「おいしょっと」
隣のもう一つの椅子も持ち上げて、さらに高さを増した。
「あ!花笠町の北西って、花火屋の所じゃない?」
秋も、できるだけ暖簾下から背伸びして言った。
「創、そうだ。花火屋の長屋は全焼か?」
「ああ。全焼しちまってる。あ!今、人が出てきた。飯屋の小田彦さんじゃないか!」
飯屋の小田彦。小太りで、創に優しく、たまにだが、飯をまけてくれる。
小田彦は、火傷をおって、今日炊いていた飯をかついで走っている。
「ああ!小田彦さん!火傷してる。おら、行くよ。小田彦さんを助けよう!」
椅子から落ちそうになった創は、小田彦を助けるつもりらしい。
「創。だとしても、人が多すぎる。ここはもう小田彦さんのことはいいから、南東に逃げるぞ。」
「でも…今までの恩を返してやりてぇんだ!もう一生小田彦さんの飯が食べられなくなるのは嫌なんだ!」
「でも、でもだぞ。どうやって行くつもりなんだ。あっちは火事だ。人混みもある。一体どうやって…」
創はもうすでに動いていた。
創は、医院の中から薬を持ってきて、屋根に登った。
「おらは助けに行く。秋、お前はついてこないでいい。」
厳しい目つきで鬼のように秋を睨んだ。爆発音が相次いでいたのがすっとやみ、創の束ねた細い髪を揺らす。
「ふっ。まったく。お、人混みが減ってきた。」
再び爆発音が続いた。まるで創の怒りに触れないためのように、あの瞬間だけ静まり返っていた。創のことを、秋は止めようとしなかった。
なぜなら創は、秋から見て、ほぼ

創造神妖怪、「月ノ神」だからだ。

一方、創は人の悲鳴を聞くたび、みぞおちの辺りがずきずきと痛くなった。
「なんでこんなことになんなきゃいけねぇんだ」
創は、昔から火事に慣れていた。
そのため、この時も当たり前のように行動できた。
屋根の上を走っていると、下から声が聞こえてきた。
「うううっ…こわいよぉ…僕、焼けて焼き餅になっちまうよぉ…」
なんだ、ただ閉じ込められているだけか。
今は小田彦さんを…
と考えたが、先ほどの言葉に突っかかった。

『焼けて焼き餅になる』

ただの冗談かと思ったが、やはりここで冗談は言わないはず。
創は屋根を蹴って壊した。
「ひいいっ!」
なんと怖がっていたのは、大きな餅だった。
「おっかねぇや。餅が喋っちまってる。」

餅はむすっとした。
「いいえ!僕はおっかなくありません!」
「どうみても餅が喋ってるのはおかしいよ。」
さらに餅はむすっとした。
「僕は先程まで普通の餅でした。ですが、餅屋の主人が逃げてから置いて行かれて、命の危険を感じ、こうして魂を授かったのです!」
得意げに答えた…つもりだったが、いつのまにか創の腕に抱かれ、屋根の上を駆け抜けていた。
「何するんですか?!」
創はニヤリとして答えた。
「おら、餅は好きなんだ。」
「答えになっていませんよ…」
創は小田彦のところに向かった。
ついた頃には、小田彦は力尽きて倒れていた。
「は、はじ、め…もう私は、生きられない…お前の力でも…」
「小田彦さんよ!今からおらの力で何とかしてやる!」
そう言って、小田彦に向かって創は力を込める。
すると小田彦の傷は治っていった。
「創や、すごいな。たちまち治っちまってよ。」
「これは小田彦さんを助けるためにあるんだ!」
そんなことを話しているうちに、火事は近くまで近づいていた。
「創!私の飯でも食って、逃げるぞ!」




こんな感じの小説、いかがでしょうか。
憧れすぎてパクりみたいになってしまいました( ´,,•ω•,,`)
寄せて寄せて寄せまくって、結果こうです。
でも子供にしては!いいのでは?(  ` -´ )bイイネッ
でも自分が書きたいのとほど遠く離れてて

\( 'ω')/エンダァァァァァァァァァァァァァイヤァァァァァァァァ

( ՞߹𖥦߹՞ )実際は人狼サバイバルや呪術廻戦みたいな超能力〜!バトル〜!ファンタジ〜!
を書きたい。うん。(´ー`*)ウンウン
「俺は不平等に人を助ける」(`≖__≖´ ლ) ——ズズズ
なんか最近絵文字多くね?

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