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🎵雨の日に聴きたい歌⑧-1 哀愁にひたる雨ソング(4曲)💙
「雨の日に聴きたい歌」シリーズ第8弾のテーマは、「哀愁」(3回に分けてお送りします)。
人間、生きていればいろいろな不条理に出会い、生きづらさや困難の壁にぶつかり、折れたり、凹んだりするもの😢
いつも元気はつらつとしていられたらいいけれど、失恋の痛みを引きずったり、塞ぎ込んだり……😢
だけど、また前を向けばいいじゃないか……
そんな思いを込めて、哀愁に浸れる雨ソング🎤 を選んでみました。
✅前回記事はこちら👇
①恋唄綴り
歌:麻生詩織
作詞:荒木とよひさ
作曲:堀内孝雄
編曲:川村栄二
1989年、テレビ朝日放送のドラマ『はぐれ刑事純情派』の劇中歌として制作された名曲。
この時の歌手オーディションで選ばれた、麻生詩織さんのデビューシングルとなった。
作曲者である堀内孝雄さんの歌唱作品も味わい深いが、麻生詩織さんの間の取り方、美しい子音の発音は、光り輝く雨の滴を想起させる。
歌全体にしっとりとした情緒が漂っている作品。
恋の哀愁に酔いたい気分の時は、この歌を迷わずお薦めしたい。
②嫁入り舟
歌:野路由紀子
作詞:吉田旺
作曲:鈴木淳
1973年、野路由紀子さんにとってはデビュー曲「私が生まれて育ったところ」(1971年)、そして「北信濃絶唱」(1972年)に次ぐ、3年連続のヒットソングとなった。
私がこの歌を知ったのは大学卒業後。
昭和の「抒情演歌」を調べていた頃のこと。
胸がキュッと締め付けられるような、せつなく美しい詞とメロディ。
高く澄んだ野路由紀子さんの歌声が、またいっそう美しく、せつなく、そして心地良く沁みてくる。
たちまち、野路さんの歌の虜となった。
恋愛・結婚における不憫な世界を描いた歌は無数にあるが、この歌の主人公の失恋は「嫁入り舟」という特定地域の風習・文化とともに描かれていることにより、いっそう、もののあわれを誘う。
雨の日は、その雨音とともに、古き良き「抒情演歌」の世界に浸ってみるのもいいかもしれない。
③傘がない
歌:井上陽水
作詞・作曲:井上陽水
編曲:星 勝
1972年7月リリース、2枚目のシングル曲。
歌の冒頭はショッキングだが、これは目の前の現実、そして今置かれている環境と向き合うことの重要性を強調するための、反語表現。
「傘がない」と「会いに行かなくちゃ」は、日常生活に当てはめて考えると、自分の願い・要望を叶えるために、少しつらい困難・障壁を乗り越えなければならない、といったシチュエーションが浮かぶ。
そこには当然、物憂さもあるけれど、人生の醍醐味もある。
聴き手がそれぞれ自分の実生活・状況にこの詞を置き換え、想像の翼を広げつつ、さまざまな困難を乗り越えるための「自分応援ソング」として聴くのもアリなのではないだろうか。
④海峡の雨
歌:三山ひろし
作詞:かず翼
作曲:弦哲也
編曲:伊戸のりお
2022年1月、シングル曲「花恋歌」のカップリングとしてリリース。
過去に失った恋への未練を綴った詞ではあるが、メロディは力強く、凛々しい。
それだけ、歌の主人公の失恋の痛みが大きく、恋焦がれる気持ちを長く引きずっている、という理解が成り立つだろう。
「男だったら 未練はよしな」(二番詞)と自分に語りかけるのだが、恋しい想いを断ち切れず、降りしきる雨の海峡に足を運んでしまう主人公。
哀愁たっぷりの「男の悲恋」に貫かれている。
本日の記事は以上です。
ここまでお読みいただきありがとうございましたm(__)m