何気ない一歩が未来を変えた:小学校で始めたサッカー物語
予想外のスタートライン:10歳で始めたサッカーとその影響
私が、サッカーを本格的に開始したのは小学校の5年生の時でした。
昭和が終わろうとしいてる1989年、私が住んでいた地域において土曜日は学校の授業が午前で終わり午後は休みでした。
だから、土曜日の14時から17時(18時)を利用して、
サッカーの練習日にあてがわれていたのです。
その当時は、少年団組合と呼ばれる運営するサッカー倶楽部が中心で、週に一回、私が通っている小学校のグラウンドで午後の時間に練習を行なっていました。
ちなみに、日曜日は野球チーム所属にして練習をしていました。
サッカーを始めた理由は、なんとなく遊びでやっていたり、
人がプレーしているのを見たり聞いたりした事が関係していると思います。
Jリーグ開幕も数年後に控えていて、日本国内のテレビやニュースで、サッカーに関する情報も少しずつ流れていたのかもしれません。
どちらにしても、「はっきりとした動機は無かった・・・」というのが、思い出せる範囲です。
野球は幼い頃から、ずっとやっていたので、
この辺りでサッカーもしておこうか。
そんな心境で、親にお願いしたのでしょう。
スポーツは年齢が低いほど、習得も早く先の技術習得に
アドバンテージが出ると言われています。
ですので、10歳からサッカーを始めたのは、
年齢で考えると比較的遅い開始です。
基本的なルールを知っている、ぐらいの超初心者と呼べるサッカーデビュー少年は、どのような物語を進めていくのでしょうか。
少年サッカー部での練習内容と技術体得への一歩
正直なところ、サッカー少年チームで
「どのような練習」をしたのかは、
あまり覚えていません。
基礎練習は、あった気もしますが、その内容は記憶の片隅どころか消失したぐらい薄い存在です。
かろうじて覚えているのは、
トラップ練習とリフティング、インサイドキックです。
大きな流れは、
1、基礎練習(トラップ、インサイド)
2、4対4などの小規模人数編成における攻めと守り
3、2チームに分かれての試合
Jリーグが開幕する前の昭和の話ですので、練習方法は、思いつきみたいな内容だった可能性もあります。
戦術などは、対象プレーヤーが小学生なので当然行いません。
そんな中でも、子供なりにボールに触れるという実経験を繰り返すことで、少しずつ技量を高めていきました。
サッカー試合経験を通して得られるメリットとステップアップ
自分のサッカーのスキルが、他の人と比べてどれぐらいのレベルかは、
比較する意識がないため想像もしませんでした。
ただ、守りよりも攻めに向いている選手であることは、
自分自身も監督も理解し判断していたようです。
当時、私のチームの試合のフォーメーションは、
4-4-2より古い3-4-3みたいなスタイルをとっていました。
ディフェンス3人、中盤4人、フォワード3人。
そんな中で、センターフォワードか
右か左のサイドウィング(フォワード)のポジションで
ゲーム出場していました。
点を取る意識や特長は、まだ開花されておらず、
足が早かったのと、そのポジションが空いていた…
というような理由で、攻めと突破の役割を担っていたのだと思います。
試合という経験を振り返って、
「他の人の競技プレーを目の前でプレー観察できる」
というのが非常に大きなインパクトや気づきとして
心に刻まれる収穫が大きかったと思います。
特に、自分のチームと他のチームを含めて上手い選手のプレーは、印象的な場面光景として察知できます。
「この人のこのプレーは、使えるな」
「こういったプレーを真似して自分のものにしよう」
こうった発想が生まれて、次の練習やステップアップの道標になります。
小学校では約2年間という短いサッカー経験でした。
しかし、この時期があったからこそ、それ以後のサッカー選手の成長や活躍の可能性を広げる貴重な期間だったと感じます。
それに、次の中学校でのサッカー部を希望したのも、
躍動的、流動的なスポーツで
自分の性格と相性が良いと、実感したからです。
試合を変えたいなら、自分の力で取りに行く、といった競技スタンスにどこか魅力と面白ろさを感じたのです。
日本プロサッカーリーグが開幕する年の1993年3月、
約2年のサッカー経験を経て小学校を卒業しました。