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さつまいもの茎はおいしいぞ。
今の季節の限定野菜。それは
「さつまいもの茎」。
「さつまいもの茎」という名前の野菜ではなく
さつまいもを育て、収穫するついでに
ちょっと茎を拝借する、みたいなやつ。
これは夏野菜から秋冬野菜に移行する時の、
青物野菜が足りない時に重宝する。
毎日食べたいか?と言われれば
「ごめん」というけれど、
季節になれば食べたくなる味なのだ。
さて、これは母上ケイコの得意料理。
とて大した手間はかからない。
わざわざさつまいもを育てて
葉っぱを取って、茎を取って、
皮を剥いて・・・
なんてしなくても、
今では茎の下処理をちゃーんとしてくれたものが
産直のお店に売っている。
ありがたいね。
それを買ってきて、鶏肉(親鶏がよい)と
一緒にごま油で炒めたのち、
お酒、お砂糖、お醤油、お水を入れて
炊けばいいだけ。
10分もすれば、鶏だしの効いた
甘じょっぱくてシャクシャクと
子気味よい歯触りの
「さつまいもの茎の煮物」が出来上がる。
ホカホカに炊きあがった
新米の白飯に合う。
冷えた辛口の日本酒にも合う。
お惣菜にもおつまみにもなる
すぐれものだ。
さつまいもの茎といっても
芋の味がするわけではない。
というか、味という味はない。
ただ、その食感と季節感を
味わうものだと思っている。
ケイコは今となっては
たまにしか料理をしないけれど
煮物を作らせたら世界一
かもしれない。
私がどれだけ料理ができても
ケイコが作る煮物には叶わない。
それが母の味、とか
祖母の味、とか
言うんだろうかね。