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京都みなみ会館、『奇跡』で幕

 最後のオールナイト上映の模様を先日ご紹介した、京都・九条のミニシアター「京都みなみ会館」が9月30日、最後の上映を終えて閉館しました。

 最終上映作品は、スクリーン1のカール・テオドア・ドライヤー監督『奇跡』(1954年)でした。宗派間対立に揺れる家族の葛藤を描き、信仰の本義を問うた傑作です。

 『奇跡』の劇中、ボーエン家の長男の嫁インガーに、みなみ会館の存在を重ね合わせて見た観客は多かったのではないかと思います。

 ちなみにスクリーン2はちょっとだけ早い時刻に最終上映となりました。作品は、プロマ・バスー、 ロバート・ハッチ・ミラー共同監督『アザー・ミュージック』(2019年)でした。

 上映前後には観客の拍手喝采が起こり、終映後にシアタールームから出ると、外はゲリラ豪雨で帰るに帰れぬ状態に。スタッフから、移転前のみなみ会館をおさめたポストカードの配布され、雨が一段落したところで帰路に着きました。

終映後のスクリーン1
終映後の1階ロビー
終映後、外は豪雨だった

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