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kanam
資産一億でも部屋が借りられない!
先日の日経記事で資産1億円+港区の2LDKマンション保有の一人暮らし老人(88歳)が賃貸住宅探しに苦労した話が出ていた。死去時や認知機能が低下した場合に対応する緊急連絡先がないことが大きな理由で、ある物件では70歳以下の保証人を求められたという。この方はお金があっても苦労している。熟年離婚や死別により急に一人になった方は更に厳しいだろう。
孤独死の後片づけはリスクを伴うし、たとえお金があっても相続等の面倒なトラブルもあるので、たとえお金を積まれても忌避したい気持ちは理解できるが、今後更に未婚率が高まることを考えると、単身高齢者の住居探しは厳しくなるだろう。
不動産会社によっては高齢者に寄り添った仲介をする業者やNPOもあるようだが、まだまだ少数。そういった支援機関にたどり着ける老人は幸運な方で、水面下では路頭に迷う老人もいるかもしれない。やはり行政関与の仕組み作りは必要なのでは。