デジタル庁の新制度で亡くなった人の口座を調べられるのか?
前に亡くなった方の生命保険契約と証券口座を調べる方法についてまとめてみましたが、銀行口座については、協会等で調べることが出来ず、直接故人が所有していたと思われる銀行にたずねるしかないことを書きました。
ところが今度出来る預貯金口座管理制度で一括で調べられるようになるとのこと。デジタル庁のHPによれば、国民が金融機関口座にマイナンバーを紐付ければ、それを預金保険機構が一括して管理し名寄せしてくれる。相続の際、一つの金融機関に口座をたずねれば、マイナンバーで管理している全ての口座を教えてくれるようになるとのこと。
相続の際、親等の口座を探すのに苦労した方は多いと思う。これで相続手続きが便利になるのか!しかしよく見ると、口座のマイナンバー登録は任意であり、希望する者が自分で登録しなければならない。
ただでさえ年寄りになると、自分の資産の守りに入る方が多い。自分の身内にさえ知らせることが出来ない口座を国に知らせるわけがない。国に知らせると税金で取られると思う老人は多いのではないだろうか。
結局、制度が出来てもよほど意識の高い老人しか利用しないかもしれない。となると、制度が出来てもやはり相続は楽にならないかな。
国が本気になれば口座のマイナンバー紐付けは簡単に出来そうだが、金融機関と人に知られたくない口座を持っている人が強く反対しているのかもしれない。
個人的には情報漏洩は困るが、国や自治体に知られて困るようなお金の運用はしていないので、強制的に紐付けしてもらっても構わないと思うのだが。