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年齢とともに1年が短くなる

 例えば、60歳の人間にとって1年の長さは60分の1、ところが6歳の子供にとっては6分の1。だから年齢とともに1年の長さは短いと感じる。(時間が早く過ぎると感じるようになる。)

 この話を学生時代に友人から聞いてなるほどと妙に納得したのを覚えています。このことを思いついた人は頭がいいなとも感じました。

 長じてからこのことを再度調べてみると、実はこの考えは、19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネという人が発案して、甥の心理学者ピエール・ジャネが「記憶の進化と時間観念」において説明したもので、ジャネの法則と言われるとわかりました。

 今日は大晦日。確かに加齢と共に年の暮れが来るのが早く来るような気がします。考えてみればついこの前、箱根駅伝が終わった気がしたのに、スポーツ紙はもう次回の箱根駅伝の予想をしています。やはり時の経つのは毎年早くなっているのかもしれません。

 但しジャネの法則については反論もあるようです。子供の頃は、見るもの聞くものが初めてのものばかりで、毎日が新鮮で、時間が長く感じます。それに対して大人は新しい経験をすることが日々失われており、時間があっという間に過ぎてしまうから早く過ぎるように感じられるのではという方もおられます。

 ということは、もしジャネの法則に逆らうなら、次々と新しいことに挑戦していけば、毎日が新鮮で時間を長く感じることができるのかもしれません。(という方がいます。)

 ところで今年という1年は過ぎてしまいました。やっぱり1年は毎年短くなっている気がします。自分は来年、ジャネの法則に逆らうことが出来るでしょうか?


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