通勤電車にて
首都圏に住んでいますが、電車待ちの乗客の方、何も言わなくてもきっちり整列しています。海外からすると凄いことらしいです。
でも時々列を乱す方がおられます。ドアが開いた途端、全員降りるのを待たず降りる方の隙間から素早くすり抜け、元気良く空席を確保されます。きっと前の晩遅くまでの仕事の疲れを座席で癒すため最後の力を振り絞って空席にたどり着こうとしているのでしょう。疲れた戦士を労ってあげなければそう思います。そういう方には敬意を払わないといけません。
そして降りる方が済んだあと私が電車に入ると、先に席を確保された方は一心不乱にスマホの画面に向かっておられます。何やらアニメ的画像に向かい操作しておられます。そうか疲れを癒すにはゲームをするのが一番なのですね。そっとしてあげましょうそう思いました。
続いて荷物を持ったおばあさんがゆっくり乗ってきました。するとおばあさんの緩慢な動作が眠気を誘ったようで、ゲーム画面を見て心を癒していた戦士は疲れて眠りつきました。無理はないです。通勤時間は企業戦士の休息の場です。温泉旅行にでも行きそうな老婆は企業戦士に席を譲るのが当然です。そもそも彼女の年金の一部は企業戦士が納めた年金と税金で成り立っているのですから。
通勤電車は今日も穏やかに運行しているのでした。