[読書]バベットの晩餐会 イサク ディーネセン
20世紀前半デンマークの方による作、表題作は映画にもなっていることで知られている。収納されている2作とも19世紀北欧を舞台にしたお話。(エーレンガードの大問題は今の若い方には何が問題か理解出来ないかも)
今の時代の目まぐるしい変化のあるお話に比べると、ちょっとおとなしめとも思えるが、読む者に不快な感じを与えない展開がかえって新鮮。
バベットの作り出す晩餐会とカゾッテの描くエーレンガート。著者は、共に芸術を意識する者の優れた作品として描いている。お話が牧歌的とも思えるのは我々が現世の暮らしに汚れているからかな。
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