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行動できる、すばらしさ。

 話題にもなっていましたし、前々から気にはなっていたのですが、ようやく先日本屋さんで手に取りました。もっと早く手にするべきだったというのが、正直な感想です。昨年8月の発売から、7回も刷られているというのが納得できました。

 高級店とリーズナブルなチェーン店の飲食店。著者の村山太一さんも本の中でそんな人が多いと触れていらっしゃいましたが、私もついつい、高級店の方が格が上というか、すごいという印象を持ってしまいます。でも、全国どこに行っても同じ価格で、同じ味の料理が、同じように提供される仕組みがある、リーズナブルなチェーン店には積み重ねてきた『仕組み』があったり、『マニュアル』があったり。

 年齢を重ねていったり、その道でずっと生きていると普通は知らず知らずの内に、偉そうになっていったり、見栄を張ったり。人間にはそんなところがあるような気もします。それを村山さんは星付きのレストランのシェフでありながら、サイゼリヤのアルバイトで一番下っ端のような状態で働きながら、吸収して、自分のお店にも反映させるという、行動を愚直に積み重ねてこられた様子が本を通して伝わってきました。

 そして、アルバイトの事だけでなく、学生の頃からたくさんの本に出会い、考え方を吸収してこられたことも、現在の村山さんにつながっているのだなぁとも感じました。

 どんなに学んでも、学ぶことで満足してしまって行動しないという人は本当に多いと思います。私自身も、すべて実行できているとは言えません。でも、行動しない限り、自分のものにはなりませんし、結果は変わりません。この本から、そんなことをあらためて感じることができました。私も学んだことを行動に移していこうと思います。


『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか?』

村山 太一 著 飛鳥出版 を読んでの感想

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