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『金持ちの生活に真似ぶ』~仏の道から経済を説く~

同タイトルの本を3回拝読・通読しました。
著者は長福寿寺第56世住職・今井長秀氏。そうです、私が今年5月にすっかり不思議な魅力の虜になってしまったあのお寺さんのご住職です!

ここに参拝してすぐ長福寿寺さんのホームページを見つけ、その日のうちにメルマガ登録。以来、お金に関することのみならず色々な”教え”を拝読したり、時間があればYouTubeで説法を聴くようになりました。

本が自宅に届いたのが『一粒万倍日』で一気に一回目の読破。お金持ちになるために、今すぐ試せる心の持ち方やノウハウが満載の一冊です。

皆様にもぜひお勧めしたく、本書で説かれていること、私自身が感じたことを紹介します。
※やや私感が多くなってしまいました、ご容赦くださいませ。

「日本一の開運寺」が誕生した経緯

かねてからの疑問は長福寿寺の「誰にでも開かれた金運寺」というコンセプトの出所は何なのか。
お寺という場を使って人々になにを啓蒙しようとしているのか。
この著書を読んでやっと腑に落ちました。

これまで存じ上げませんでしたが、住職の今井長秀氏は元経営コンサルタントという経歴の持ち主だったのです。

天台宗古刹の住職の家に生まれ育ちながら、片や企業経営のトップたちの立ち居振る舞いや考え方と向き合い続けた方。どうりで説法に現生的な説得力があると思いました。

一度は実家のお寺を離れたものの、経営コンサルとしてバブル崩壊を目の当たりにした体験から「私の力で、この世を変えていきたい」と、住職を継ぐ決意をされたとのこと。

私は同じ時代を生身で知っているため、甚く共感しました。
1991年に就職した保険会社は不良債権が祟って2000年に経営破綻。’98年介護職に転職する直前には、営業に行くたびその日の日経3面の釈明しかしていなかったように記憶しています。

じつは保険営業などまだいい方で、後に聞いた元証券マンの話では「回収のために相手の入院先まで押し掛けた」というほど無慈悲で苛酷な時代でした。

そしてその後も不景気は波状攻撃を仕掛けてきた上に、追い打ちを掛けるが如くコロナショックや不穏な国際情勢。
人心は荒れ、今井住職は心を痛めれば痛めるほど「世の中をお金で元気にしたい」という想いが募るといいます。

そんな信念があるからこそ「経済学と仏門のハイブリッド」思想で日本経済を方向づけ牽引したい、と考えられたのが長福寿寺を今の形に創り上げた経緯だったのです。

「俗っぽい」はホメ言葉?!

初めて見たときの長福寿寺の第一印象は「俗っぽい」の一言。
ところが実際に境内を参拝したことで「イヤそれは伝え方の工夫らしいぞ」という発見があったわけです。


長福寿寺さん公式から「最大のホメ言葉」とまさかのコメントに、はじめはてっきり自虐かと思ってしまいました。

ところが本書を読み進めるうちに住職と永年親交のある経営者様のとある文言に行き当たります。

「…彼(今井住職)は俗っぽいところがあって、うまく現代とバランスが取れている」

出典:金持ちの生活に真似ぶ|今井長秀著(文友舎)

ここで長福寿寺さんと今井住職にとって「俗っぽい」は本当にホメ言葉なのだと納得。経営者たちの間でもこの言葉はプラス評価で捉えられているように感じます。

そう、誰にでも開かれていること、取っ掛かりやすいことは仏教にとっても善なのです。
「縋れば救われる」と他力本願すぎるのも困り物ですが、「崇高なものが理解できる人にだけ伝わればいい」というのも伝道者としては片手落ちというわけですね。

そういうわけですから、長福寿寺さんを参拝すれば同時に自己啓発本一冊に相当するご利益があるかもしれません 笑

芸術は「不要不急」に非ず。発想の元である。

本書では美術館を観覧することなどを勧めています。というのも芸術鑑賞が新しい発想の源になるからです。

少しお金に不自由すると、真っ先に削ってしまうのが音楽や美術などの表現・鑑賞に対する出費ではないでしょうか。
ただそれではやはり感性が鈍ってしまい、ますます稼げない負のスパイラルに陥ってしまうようです。

それほど頻繁でなくていいので、例えば著名なアーティストでなくても自分の「推し」をひとりふたり持って、時々応援に行くといいのかもしれませんね。

…こう書いていたら久しぶりに地元千葉・房総の画家さんの個展に行きたくなりました。

長所を伸ばす

長所を伸ばし人のために活かすこと。
これも最近の自己啓発書でよく言われていますね。そしてやはり経営コンサルで天台宗の住職さんに言われると余計に説得力があります。

私自身、これまでも数々の書籍や長福寿寺さんのブログ、YouTubeから「自分の長所・好きなところを書き出そう」と言われて実践していました。

何事にも二面性があるので、自分には「欠点・短所」だと思えたことが見方を変えると「長所」だということはよくあります。

例えば私はWebライター業で「執筆に時間が掛かる」ことが欠点だと感じています。しかし一方ではクライアントさん達から「リサーチや執筆が丁寧」だと評価を頂いているという事実もあります。

同じように「マルチタスクが苦手」は「集中力に長ける」、「頑固」は「自分の信念を貫ける」といった具合に捉え直すことができますね!

…ついこの間までハローワーカーでしたからこの手の表現はお任せください 笑

「なんだ欠点を言い換えてるだけじゃないか」と思うかもしれませんが、それで自分を自己暗示に掛けられるだけでも儲けものだと思いませんか?

読後に残る疑問

ひととおり読んですぐに実践できることも多い半面、お金に対する考え方でまだ分からない部分も残っていることを実感します。

お金の真実とでもいいましょうか…思えば祖父の代からのサラリーマン家系で、本当の意味でお金を追い求めたことが無かったのかもしれません。

残っている疑問を挙げてみます。

人間関係の断捨離

これも自己啓発書でよく言われることですね。
しかし正直いちばん迷う点のひとつではないでしょうか。

例えばミニマリスト目指して生活をダウンサイジングするときにも「余計な付き合いを減らす」といいます。
結果、交際にお金が掛かりそう、同じレベルで遊ぶのが厳しい「高所得・お金持ちの友達」から削るという行動を取るような気がしますが…

果たしてこれが正しいのか? 

お金持ちとの交流を絶ってしまったら、当然お金持ちの発想も解らなくなる。それってどうなの…。

※追記
「付き合う相手を選ぶ」については後日、長福寿寺の祭典で今井住職が次のように明言されています。(YouTube動画では29:00頃より)

「成功した人と付き合うことがいちばん重要です。
多くの人が、今の自分と同じレベルか、もしくは下のレベルの人と付き合いたがるんです。楽だから。
でも、それをしている限りパワーが高まりません。
たまにでいいので、成功している人に会って

パワーをもらう
お話を聴く
オーラをいただく

そういう場を持ってください。

(引用・要約:第3回最大金運祈願祭より)

この話の前に今井住職は「お金持ちになったように振舞ってください」とも話されています。
もちろん24時間365日お金持ちと付き合っていたら疲れてしまいます。ですからたまにでいい、ということです。

もし興味を持たれましたら、リンクの動画をご覧いただければと思います。


ミニマリズムと金運アップの符合

前の「俗っぽい」の捉え方にも共通しますが、お金持ちになるにはお金について話すことを避けてはいけない、お金を好きにならないといけないといいます。
当たり前かもしれませんが、お金を好きにならないと両想いにはなれないですからね。

ただお金に対する心のバリアが、人によっては案外ネックになりそうです。

職を失ったり収入が下がったりしたとき、お金を出さずに済むよう「ミニマリズム」を考える人は多いでしょう。私もそうでした。

こちらも名著である大原扁理さんの『年収90万円でハッピーライフ』に感銘を受け、同時に『金持ちの生活に真似ぶ』を読むと、どちらも正しいと感じるのです。

そこで最大の関心事は「双方に符合点はあるか」ということです。

加えて、前にお金の真実と言いましたが、お金を持とうとする行為が「予め数の決まった牌を取り合うこと」ではないと言い切れるのかという疑問があります。

もし誰もが意識次第でお金を持てると同時に皆がHAPPYになれるのならば、双方は符合し得ることになりそうですが、どうなのでしょうか。

今日から変えられること

このように少しモヤモヤは残りますが、本書の教えで今すぐ実行できることもありますので、書いていきます。

「呼吸」をするようにありのままの自分を出して、ありのままの周囲を受け入れる。
そんな「氣」の流れをちょっとずつ大きくし、お金にもその流れを起こすこと。

ちょっと観念的すぎますが、この本のメッセージをそんなふうに受け取りました。

元介護士の言葉で言い換えるなら「お金を出さないようにガマン」することは、人体に例えると「トイレをガマン」することと同じかもしれないな、と 笑

実際、ミニマリスト諸氏も価値を感じるものにはお金を使い大切にしていますよね。またお金にも「ありがとう」と感謝を忘れません。

そんな自分やお金の流れを創る第一歩が「アゴを20度上げて歩く」

ちょっとしたことですが、これで見える景色がだいぶ変わります。
この姿勢を取っただけで「私はあなたをウエルカム」になるし、自分を自然に流出させられるのではないでしょうか。

結果をまだ引き寄せてはいませんけれど(Webライター案件だけは取れるようになってきた)、開運のキッカケはそんなことの積み重ねなのかなぁと思っています。

…あ、明日はサマージャンボ抽選日‼‼
ドキドキ💖💖

あまり期待せずに楽しみにしています 笑


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