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⭐️帰ってきた、救急搬送顛末記🚑❸ 908

前話


10/5(土)にグループホームで尻餅をついて、救急搬送された母。
大腿骨頸基部を骨折しており、10/10(木)14:30から手術を受ける予定。
コロナ感染者が増加しているとのことで、母とはこの日まで一度も会えていない。


個人情報取り扱いや料金の同意書、連帯保証人の提出が未だだったので、ここに来るまでに済ませた。
入院したのが10/5、私が呼び出されて書類をいただき説明を受けたのが10/7、そして手術日の今日が10/10。

「書類の日付けは入院日を記入するのですか?」
「いえいえ、記入日ですから10/7と書いてください」と言われ、持ち帰って自宅で書いた書類。
今日提出すると「日付けは入院日の10/5で揃えていただかないと……」って、どないやねん?
印鑑は持参していたけれど、訂正印は不要だと言われ二重線で書き直した。
「ハンコ不要なら病院職員が書き直してもおんなじやん」と、心の中だけで静かに悪態を吐く。

手術当日なのに、医師とも看護師とももちろん母とも会うことなく、院内のこんなところで本を読んだりnoteを書いたりして待っている。
向かって右側のデッキにも出られるようになっていて、実際にお喋りしたりお散歩したりされている。
ああ、良いお天気‼︎



ソファで待つ人が入れ換わり、時間と共に減って行く。
陽射しがなくなり、冷んやりしてくる。
職員がソファやテーブルを掃除し始める。
外が薄暗くなってきた。
私、一体いつまで待たされるの?
不安になって側を通る職員を呼び止めたのと同時に、声をかけられた。

声をかけてきたのは退院支援の相談員(MSW)。
私と同じ苗字。
靴もお揃い、NB。
マスクから見えているところが平愛梨ちゃんみたいで、若くて可愛らしい。
残念なことに、ここは私とは違う。
彼女が病院側の窓口を担ってくれる。

急性期病院なので、とっとと追い出される。
リハビリ病院なら近隣に結構ある。
ただ環境が変わると認知症が進んでしまうリスクが高い。
グループホームには迷惑かもしれないけれど、できるだけ早く信頼するホームに戻したい。
平愛梨相談員も同じ意見。
顔は違うけれど、苗字もスニーカーも意見もお揃い。

平愛梨相談員が去って暫くして、窓のカーテンが閉められた。
職員達が「お疲れ様」と言い合って帰って行く。
ライティングがムーディーな暗さに落とされる。
もうさぁ、ソファで横になって寝ちゃおうかなぁ?

17:27、やっと迎えにきた看護師が手術室のあるフロアに連れて行ってくれて、手術室前で待たされる。
母のベッドと汗だくのO川先生が出てきた。
標準的なオペだったと報告を受ける。
出血は100ml程度。
脂肪の層が5cmもあったらしい。
脂身に埋まる骨。



酸素マスクをつけた母は、私をじぃっと見る。
判る?と訊くと大きく頷いてたけど、本当?
まぁ、いいけど。
次に会うのは退院時。
転院になるかグループホームに帰れるかは判らない。
今後は平愛梨相談員と電話でやり取りすることになる。         


ところで散々待たされたのは、手術開始が予定より遅れたから?
それとも、標準的なオペと仰っていたけれど実は何かハプニングがあったの?
ひとりぼっちで放置された私は、いささか待ちくたびれてグッタリだわよ。
            (10/10)




#エッセイ #ブログ #コラム #散文 #雑文 #身辺雑記 #うつ病 #無職 #失業中  705日目

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ちゃりれれ【時々ジャイアン】
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