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⭐️帰ってきた、救急搬送顛末記🚑❶ 901



以前にこんなことがあったっけ⤵️


母はグループホームに入所している。
母も妹も私もとても気に入っている。
ホーム長以下、職員の皆様が本当にお優しい。
室内が明るく清潔。
不快な臭いが全くしない。
万一母がホーム内で健康を損なうことがあったとしても、ホームや職員を責める気にはならない。
ホームと私達の間には信頼関係が確かにあり、妹と私の考え方を共有してくださっている。

妹と私の間には弟がいるのだけれど、彼はまぁまぁ遠隔地で仕事をしている。
それだけが理由ではないけれど、母の介護には非協力的というか「私は嫌です」と主張している。
主張すれば除外してもらえるならば、妹だって私だって除外してもらいたい。
どれだけ親不孝なんだ、私達?
どれだけ嫌われているんだ、お母さん?


年に2〜3回、国内旅行をする。
コアちゃん(ウクレレ)や黒耳号(人力ママちゃり)などいろんな気分転換の方法を持っているけれど、「その場を離れる」「日常と違う時間を過ごす」ことは、手っ取り早くて効果が高いと思う。
歩くことは苦にならないし、年齢とともにより一層自然に強く惹かれるようになったし。


2泊3日でトレッキングと温泉目的の旅に出かけた。
運転しない歴○○年だから、殆どがパッケージツアー。
公共交通機関のない所へもタクシーでは高額になる所へも連れて行ってもらっちゃう。


あら、旅行のことを書くのではなかったわ。


10/5(土)、旅行3日目で最終日の朝7時台。
ついでに由美(仮名、長女)の誕生日、○○才おめでとう‼︎
ホテルをチェックアウトして、お仕着せのバスに乗った。
今回の旅程の中ではこの日のトレッキングがメインイベント。
楽しみで仕方がない。
「今まで気が付かなかったけど、留守電が入っていた」と同行者が言う。
進(仮名、一人暮らし次男)に持たされている私のiPhoneは、回線契約をしていないので、かかってこないし、かけられない。
留守電は母のグループホームからだった。

「どうしたらいい?」。
この時間の入電なら緊急事態発生。
一番可能性が高いのは、骨折か?
もしくは命に関わる状況に陥って、救急車を呼ぶ(=延命)かどうかの判断か?
後期高齢者医療被保険者証はホームに預けてある。
私は、おいそれとは駆けつけられるような距離に居ない。

⚫︎電話がかかってきても取らなくていい
⚫︎空港のひとつ手前のSAから折電する
⚫︎それまでは旅を思い切り楽しもう
私が決めて同行者に伝えた。

どうしても写真を撮るから、スマホを見てしまう。
折電するまでは忘れておこうと思っているのに、留守電の件数が増えていくのが判る。
「今度はグループホームじゃなくて、○○病院から」
16回目の留守電を最後にかかってこなくなった。

トレッキングも無事に終わり、バスで空港へ向かう。
SAで、同行者からグループホームに電話。
朝5時頃、ベッドから車椅子に(勝手に)移ろうとして床に尻餅をついた母。
脚を痛がるので、骨折を疑い救急車を要請。
7時頃、○○病院に搬送。
大腿骨を骨折していた。
やっぱりか……


手術のため入院。
救急車にはホーム長が付き添ってくださったらしい。
親不孝介護を地でいく、血も涙もない冷たい娘の私。

「それよりも」と切羽詰まったような口調のホーム長。
私の自宅に何度電話しても出ない。
折電もない。
在宅時には電話に出るし、いつもなら不在時でも必ず折電をくれる。
こんなに連絡がつかなかったことは、今までに一度もなかった。
私の身に何か起こったのではないか?
なんと度重なるホームからの電話は、私の安否確認のためだった‼︎


同行者が「隣にいます」と言うと「ああ、良かったぁ」と心底安堵されたご様子。
交代して、私から「骨休めに遠出している」「電波が届かないエリアにいたので折電ができなかった」と伝える。
半分は本当で半分は方便。
ホーム長さん、こんな娘でごめんなさいね。


「ご無事でお元気ならいいんです。
何回もうるさく電話してすみません。
折角のご旅行中に、こんなことになってしまって本当に申し訳ないです。
ご心配でしょうけれど、どうぞ後の日程を楽しんでください」ですって‼︎
どこまで良い人なの?
もう飛行機に乗って帰るだけなんだけど。

病院にも電話して用件を確認したかったけれど、バスの出発時刻が迫る。
車中では通話できない。
仕方ない、空港に着いたら電話しよう。

ツアー解散後、空港内の牛たん専門店に直行。
オーダーしてから店外に出て病院に電話。
こちらの都合を訊かれることもなく、「10/7(月)のお昼前に来てください。
麻酔科医から説明をしますから」と夜勤看護師。
昼前って、11時?11時半?11時45分?
「麻酔科医から12時に説明をします」それを先に言ってくれませんか?

母の様子を訊く。
「私は夜勤だから、(受け入れの時間帯に)居なかったので知りません」ですって。
医療施設でも介護施設でも、引き継ぎ•申し送りってするよね?
よりによってこんな看護師さんが、入院初日の夜勤なのね。
家族に堂々と「知りません」って言えるなんて最強よね。
メンタルが強いのか?鈍いのか?

入院手続きは、私がしなくちゃならぬ。
判子と通帳も必要だろうか?
後期高齢者医療被保険者証はホームに預けてあるので、当然病院に提出済み。
……と思いきや、「コピーは保管してるが原本は私に返却した」と思い込んでいたホーム長。
病院に提出してくれていなかった。
マジか、残念……

救急車で付き添ってくださり、私の安否までご心配くださったホーム長。
感謝してもしきれない。
折電しなかったことや旅行を切り上げて帰ってこなかったことを責められても仕方がないのに。

「でもね」と思う悪魔の心。
「こんなときのために後期高齢者医療被保険者証をホームに預けてあったんだけどなぁ」と残念に思う私がいる。
病院に行く前に、ホームに寄らなきゃならなくなったやん、私?
自宅から病院とホームって、全然違う方向やん?
遠回りやん?
時間かかるやん?
私って鬼だな。

大急ぎで厚切り牛タンの定食を食べ、大急ぎでずんだシェイクを飲んでチェックイン。
ああ、お土産を買えなかった……
機中の人となる。

10/5(土)帰宅したら、我が家の固定電話には私の安否を気遣う15件の留守メッセージが入っていた。
私は生きてます。     (10/7)




※様々な都合によりレスポンスが遅れています
抜けがあると思いますが、お許しくださいませね

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