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「20歳のソウル」を観て、久しぶりに涙腺崩壊。

どうも、高原祐一です。

最近、映画を見ることにハマっています。平日の昼間に時間が取れるので、空いている映画館に足を運んで、ゆったりと見ています。

映画の中には、先日見た「フラガール」のように、経営の仕事に生かせるものや、自分自身を見つめなおすのに良いものがたくさんあります。何より印象的で感動的で、心に深く突き刺さるのが、映画ならではですよね。

こないだは、公開されたばかりの映画「20歳のソウル」を見に行きました。一部の方には有名らしいですが、千葉県船橋市立船橋高校吹奏楽部の生徒で、20歳で癌によりこの世を去った浅野大義君が作曲した応援歌にまつわるお話で、ノンフィクションを題材にした映画です。一部ネタバレを含みますが感想を書きますね。

大義君は素直な音楽好き

大義君は母親に進められた剣道部の帰り道に見かけたピアノ教室で運命的な出会いをし、音楽の道を志します。小中高と吹奏楽部を渡り歩き、音楽・芸術の専門校である尚美学園大学作曲科在学中に短い生涯を終えます。根っからの音楽好きですね。「作曲家になりたい」という夢を持ち、市船に在籍した爪痕を残したい、運動部の応援がしたいという思いから「市船soul」を作曲します。

「素直」という言葉は、自分の想いに正直であること、という意味です。自分が好きな音楽を通じて人を喜ばせたいという思いが人一倍強く、短い生涯のなかで音楽に集中します。自分が一番燃えるものに出会えた、また思いっきり活動できたということは、素晴らしいことですね。

「音楽は人間関係」という師の教え

市船吹奏楽部顧問の高橋先生は、サラリーマンだったところから一念発起して国語教師に転身し、吹奏楽未経験のところから吹奏楽コンクールの常連校に上り詰めた異色の経歴を持つ指導者です。「音楽は人間関係」という信条を持ち、その教えに忠実だった大義君は、持ち前の明るさを武器に吹奏楽部のムードメーカーとして突出した存在となります。

高橋先生との出会いが無ければ、市船soulは生まれなかったでしょう。良き師に出会えたことは本当に幸運で、市船soulもここまで人々の記憶に残る応援歌にならなかったと思います。

伝説の告別式

大義君は大学在学中にがんを患い、闘病の末20歳で短い生涯を終えます。大義君の告別式では164名の吹奏楽部員が参列し、「市船soul」を演奏したことが伝説的に取り上げられ、映画でも再現されています。

映画を見ても大義君の音楽にかける思い、周りから愛されるキャラクターなど、周りを引き付ける要素をたくさん持っていますね。顧問の高橋先生の熱心な指導、大義君の想いに感化された部員たち、バックアップする母親、そして大義君の恋人として音楽への情熱をより強固なものにした愛来さん、これらの出来事と登場人物があいまって、市船soulは全国に名が知れるようになったわけですね。

部活動も経営も同じチームビルディング

良き師がいること、目標を明確に持つこと、自分の目標や好きなことに素直になること、仲間に愛されること、すべて僕が経営の先生から教えてもらった大事な要素です。人々を感動させる行為は部活動でも経営でも一緒ですね。

そして、明確な目標を持ち、周りに応援され、情熱をもって市船soulを残した大義君は紛れもなく市船吹奏楽部のリーダーであり、高橋先生、部員たち、母親、愛来さんら市船soulを完成させるチームを創ったチームビルダーです。経営者の立場においても、様々な人の協力を得ないことには成しえませんから、大切なことは一緒ですね。

愛来さんと一緒に母校の応援に行って「生きている。ここのスタンドに俺は生きている!」と叫ぶシーン、告別式で164名の部員が市船soulを演奏するシーン、僕も青春時代音楽に励み、今も志をもって経営の仕事に取り組む身からすれば、涙せずにはいられませんでした。

立場や職業は違いますが、大義君がやり残した分まで、世の中に貢献しなければならないと身を引き締めました。

ここまでお読みいただきありがとうございます。


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