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映画感想文:義足のボクサーを見てきました。
どうも、高原祐一です。
最近は映画鑑賞強化月間なので、オススメされた映画を見に行っています。
先日は「義足のボクサー」を見に行きました。一部ネタバレを含みますが、忘れないうちに感想文を書きますね。
実話をもとにした話らしいのですが、子供のころに事故で片足を失った義足の津山尚生さん(通称ナオさん)はプロボクサーを目指してトレーニングしますが、日本では義足であるがゆえにプロライセンスの付与を拒まれますが、海外でもライセンス取得を進められ、フィリピンに渡ります。トレーニングの結果フィリピンのジムでメディカルチェックを受け、アマチュアの試合で3連勝し、プロのライセンスを取得します。
目的のためには手段を択ばない
日本でのライセンス取得が不可能だと思ったナオさんも、フィリピンという慣れない環境に身を置きトレーニングを積み重ねます。ちょっとクセのあるトレーナーのロディに実力を認められ、ロディの口利きによってプロのライセンスを獲得します。
何より本人が諦めなかった熱意が大事ですが、仲間に恵まれたこと、よき師となるロディと出会えたことが財産だったと思います。やはり一人で成しえないことも、チームワークで結果を出せるのはどんな仕事でも一緒ですね。
ボクサーにもいろいろ目的がある
ジムにはフィリピン人のボクサーが沢山在籍しており、それぞれ夢や目的を背負っています。ボクサーとして名声を得るためにやる人もいれば、家計を助けるためにボクサーになった人もいて、その対比が面白かったですね。仕事でも、生活のためにやる方もいれば、自分の夢をかなえるためにやる方もいて様々な職業観がありますが、成熟した日本においては忘れがちなことです。なんのために働くか、また改めて考えさせられる映画でしたね。
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ドキュメンタリーに近い映画
映画の流れにおいて、スポ根とか、ハッピーエンドのような感動ポイントがあるわけではなく、義足のボクサーがあきらめずに挑戦しつづけたドキュメンタリーのような映画でした。実際モデルとなる人物がいるわけですが、ロディ監督の熱血指導や八百長、ずっとナオさんの世話をしてくれていたジョビィが試合中に事故で亡くなるシーンなど印象的なシーンがいくつもありました。映画というよりドキュメンタリーに近く感動を与えるよりはジムの人々の生きざまを描くようなものでした。
カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞されたこともあるブリランテ・メンドーサという方が監督で、社会派映画に定評のある方のようです。フィリピンの田舎町の暮らしが生き生きと描かれていて、僕自身もフィリピンに行ってみたくなりました。
最後はちょっと意外な展開でしたが、人の価値観は人それぞれで、いろんな生き方がありますが、最大限努力している姿は人に希望や可能性を与えるのだと、改めて確信しました。
僕自身も最大限やることをやり、今年の目標を達成します。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。