意味と美しさのあいだ
少し前に、アン・モロウ・リンドバーグ著「海からの贈物」より、印象に残った部分をご紹介しました。
今回も、この本の一節をご紹介したいと思います。
著者が島を離れ、もとの日常生活に戻るときに、これからどのように生活していくかの指針を述べている部分です。
この箇所は、読むたびに、目にとまる箇所が異なりますが、中でも一番好きな箇所が以下。
意味と美しさに必要な空間を設けること
意味と美しさの間に、物理的にも、精神的にも何もない空間があること。
自分と日常の出来事の間に、空間をあけること。
自分と、自分が向き合いたい人のために、時間をとっておくこと。
そんなことが、たまらなく慕わしく感じられます。
昨日、森の中でヤブミョウガを見てきました。
茎をぐんと伸ばし、花を咲かせ、実をつけ、落ちていく。
その様子は結構バラバラで、思い思いにやっている、という感じでした。
さて、今の私の周囲との距離感覚はどうか、といえば…
隣を気にしつつ、自分は自分。
そんなところでしょうか。
アン・モロウ・リンドバーグの境地に至るには、まだ時間も経験も足りなそうです。