1on1は流しそうめん🥢
マネジメントに関する課題に向き合うことが多くなってきたので、1on1や人事面談に代表される職場での「対話」に関するインプットや実体験をまとめてみました。
🥢今こそ「対話」が必要な理由
コロナがきっかけでリモートワークが普及し、コミュニケーションのほとんどがチャットツールになっている方も多いと思います。
チャットツールは便利な一方で、要件が先に来るコミュニケーションになりがちです。そうなると相手のことを一緒に仕事をしている「人」としてでではなく、役割や機能といった「モノ」として捉えがちになってしまいます。
また、外出自粛生活が続いて自分以外の考えや価値観に触れる機会が減ったことで、考え方の振り幅が狭くなり、0か100かみたいな極端な発想に近づきやすくなったと言われています。
これまでと比べて意思疎通がしにくくなった今、対話はビジネスを前に進めるための土台となっています。
逆の見方をすれば、対話によって目の前の課題をチャンスに転換できるとも言えます。
🥢対話は後戻りのできない流しそうめんのようなもの
ここからは人事面談や1on1などの実際の対話のシーンにおいて私が心掛けているポイントについてお伝えできればと思います。
このnoteのタイトルにもなっているように、私は人事面談を一度取り逃すともう後戻りのできない流しそうめんのようなものと捉えています。
つまり、相手が大切そうに話す言葉や、何回か出てくるキーワードを、表情や声のトーンも含めてその瞬間にキャッチできるかどうかですべてが決まるということです。
ひと通り話が終わった後に、「さっき言ってたアレって…」と遡ってしまうと面接や尋問っぽさが出てしまうので、流れやリズムを大事にすることがポイントです。
また、面談中に相手の話をPCでメモをとるという方も多いかもしれませんが、私はあまりおすすめしません。
これは言うならば、薬味やつゆにばっかり目が行って肝心のそうめんを見てないようなものだからです。
どうしてもメモしたいということであれば、後で話を思い出せるような象徴的な言葉を単語で書き残すくらいにしておくと話に集中することができます。
🥢実はあなたもやってるかも?気をつけたい2つの"ガリ"
無事にキーワードをキャッチできたら、それを中心にして話を進めることで、より深い対話になる可能性が高まります。
そんなときに気をつけたい 2つの”ガリ”をご紹介しますので心当たりがないかチェックしてみてください。
①聞きたがり
面談や1on1では、「それってどういうこと?」「どうしてそう思ったの?」といった質問を繰り返して相手の言動のウラにある情報を収集しがちです。
ここで忘れてはならないのは、自分が気になることをいくら聞いても、相手の考えを全て知ることは出来ないということです。
自分が知っておきたいから聞くのではなく、全体観をまとめたり、相手が頭の中を整理しやすくするための『壁打ちの役』として聞くことが大切です。
②教えたがり
相手の話を聞いていたかと思いきや、いつの間にか自分の経験談や価値観を話してしまうアレです。
良かれと思ってアドバイスしたくなっちゃうのはめっちゃわかります。
しかし、踏み込みすぎると相手にとっておせっかいになってしまうこともあるので、時にはグッとこらえることも大事です。
聞きたがり・教えたがりにならないために、私はその場でなんとかしようと思わないようにしています。
コミュニケーションは質よりも量。頻度が関係性を育むと言われていますので、無理にその場で解決しようと急がずに、話し足りなかったら「また来週話そうよ」という具合に持ち越すほうがいいです。
🥢事実を伝えることが正解ではない
正しいことや事実を言えば良いということでなく、相手にとってどんな意味を持つかを常に考えながら話を進めることが大事です。
例えば、「給料が上がらなくて困っている」という相手に対して「みんな上がっていないよ」「もっと給料が上がっていない人もいるよ」と返答したとします。
その内容は事実かもしれませんが、それを聞いた相手の意識や行動にどんな変化がもたらされたか?という点では不十分で、他にもっと良い伝え方ができるかもしれません。
相手にとって耳の痛くなるような内容をフィードバックしなければならない場合も同じで、ゴールイメージを持ってそこから逆算して伝えていくことが肝心です。
🥢勇気を出してスパーリングを始めてみる
考えてみれば、ゴルフが上達したければスイングを見てもらったり、ボクシングだとスパーリングやミット打ちをして修正したりするけど、コミュニケーションやマネジメントの世界では驚くほど我流ばかりですよね。
なので、少し勇気がいるかもしれませんが、誰かに客観的に見てもらうことで自分のクセや傾向に気づくことが大事なことだと思います。
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