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モンドリアン、ブギウギ
6月になって、美術館が再開した最初の週末。
さて、どこに行こうか?
上野の鳥獣人物戯画展は人気すぎて、1週間の予約が2日で完売したそうだ。
前回の伊藤若冲の行列の思い出がよみがってくる笑
ネット界隈を徘徊中、SOMPOのモンドリアン展が目にとまった
SOMPO美術館(旧:東郷青児記念館)が新しくなってから行っていない。
会期が6日まで。チケット予約を確認するとまだ空きがあった。行きたいのはまだ会期がある。ポチ、予約完了
モンドリアンだけの展示って見たことがないかも。というか、今までモンドリアンは知っていたけど作品はスルーしていたので、良い機会だと思った。
当日、新しくなったSOMPO美術館は西新宿の損保のビルの脇に立っていた。
以前見かけたときに、ビル群の中に突如としてあらわれた大きいハードディスクみたい…と思っていた建物のことだった
CGみたい…
近くまで来ると素敵な入り口
コロン、とした石のベンチもいい感じ
中はそんなに大きくないようで、ディスタンスを取ってマスクも2重にバッチリ対策で行ってきました
モンドリアンといえば、コンポジションというタイトルが有名な新造形主義の抽象画家というイメージ
モンドリアンも発刊に関わった雑誌『デ・ステイル』は知っていたので、アートというよりはデザイン要素が強い作品が多いのかなと思っていた
が、想像を越えてきた
モンドリアンはまず風景画を模索し、その後、その時代の新しいアート様式、フォービズムだったり印象派、ピサロみたいな点で描く新印象派などの色んな様式を経て、やっとこさ新造形主義へたどりつくまでの過程が展示してあった。
思っていたよりも、なんだかとても…感動してしまった。
コンポジションとは、構図、構成を意味している
芸術と呼ばれる、音楽や演出、文章にまで全てのことがらに関係する、構図や構成といった要素を、奥行きや空間を究極まで取り除いて、絵として作り出していた。
そう思うと、すごい… ただ感動した
『ブロードウェイブギウギ』なんて陽気なタイトルの三原色で絵を描いてる人かと思っていたけど、すごい努力してものすごい究極の世界までたどりついていた人だった。
確かに、『デ・ステイル』に影響を受けてバウハウスやイヴサンローランのモンドリアンルック、ミッフィーもここから出てきていて、ミニマリズムやダダなど、私も大好きなアート様式を生み出して、現代美術の発展も加速させたんだなって思うと、鳥肌ものの出会いになった
仕事中にレイアウトを考えるたびに、しばらくはモンドリアンが出てきそう笑 なんなら意識して作ってみよう笑
そしてSOMPO美術館といえば、ゴッホのひまわりを所有していることで有名
展示の最後にひさしぶりに『ひまわり』にも、お目にかかった。
わたしの初めて一人美術館デビューはゴッホ展で
この『ひまわり』はその時の思い出の作品
少し前に、水彩で『ひまわり』を模写したものを
今日の一枚に
やっぱ本物の『ひまわり』は、全然ちがったー