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繋ぐ、知る青に私の嘘。

私が産まれたこの星で、
いつか私が愛した君は死ぬ。

丸々とした赤らんだ若い頬は、
やがて笑った回数だけ軌跡を刻んでゆき、
海風に艶やかに波打った黒髪は、
やがて絹糸のように細く白んでいく。

君へ吐く度嘘になる、
言葉の脆弱さに、私は常々恐怖を抱いている。
しかし君は疑いもせず、
私にそれを投げて、
桃のような頬に昼の陽を乗せて、
ただそこに笑っているのだ。

私は君が君を終えるその瞬間、
言葉を忘れてしまいたいと、切に願うだろう。
さすれば嘘にならずに、
ただ純粋な、私の中に在る感覚だけで、
君の存在に泣く事が出来るからだ。

私の最期に、君の言葉があるとするならば。
それに失望してしまうであろう私の、
恥ずかしい疑念をどうか、許して欲しい。

すっかりのまれてしまった怪物の、
胎の中から見た変わらぬ毎日の景色よりも、
恐ろしさを孕んでいるのだ。

君に、ただ愛されるということが。
君に、ただ「愛している」と言うことが。

絡めた指に透く青。
愛が流動するその音に、
私の欺瞞が、
君の真実に蓄積する。

いつか私が愛した君は、
やがて私が死ぬ星で、
生きていく。
生きていく。

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