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冬晴れの朝に伯方の塩ソフトクリーム

ー寒さに色があるとしたら、この日は透きとおった水の色だったー

瀬戸内海旅行シリーズ第7話。

(第6話はこちら)

大三島の旅館「茶梅」で目を覚ます。

どんなに満腹になるまで食べた日の翌朝でも不思議なことにお腹は空いている。

ほんとになんでなんだろう。

部屋を出ると焼き魚の香ばしい匂いが漂っていた。

・・・

旅館の朝ごはんのごはんのおともの多さには毎度うれしい悲鳴をあげる。

アジの干物、漬物、昆布、小松菜のごまだれ、卯の花、納豆、味付けのり、そして大好きな分厚い卵焼きと汁物と柿まで。

小さめのアジは骨もやわらかくて気づけば骨ごと丸ごと食べていた。


・・・

外に出るとすっきりした冬晴れの空が広がっていた。

キンと冷えた朝。

近くの神社まで歩く。

大三島名物のまんじゅうも食べた。寒いから車内ピクニック。

まんじゅうを作っている「村上井盛堂」さんのホームページによると

大山祇神社の神紋入りで、大三島でとれた、みかんの花の蜂蜜が香るカステラの生地に、甘さ控えめの、しっとりとした白餡を詰め、焼き上げたお饅頭です。

とのこと。みかんの花の蜂蜜だったんだ、いや、気づかなかったわ。


大三島に別れを告げて、次なる島・伯方島へ。

この島のお目当てはただ一つ、伯方の塩ソフトを食べること。

さっそくソフトクリームが売っている道の駅に行くも、まだ開店前だった。

あと数分で開店時刻になるのでのんびり海を見ながら待つ。

謎の魚とその頭の上から生えているサルみたいな木と一緒に穏やかな海を眺める。


そしてお店の開店と同時に塩ソフトクリームをゲット。

贅沢なワッフルコーンで。

海を見ながら食べる。

きりっと冷えた冬の朝にソフトクリームを食べるのって初めてかも。

開店後だからなのかなんなのかわからないけど、冷たくてちょっと硬めのアイス。

ほんのりしょっぱい。


軽やかに満たされたお腹と一緒に次の島・大島へ。

しまなみ海道最後の島。

もはや見慣れてしまった美しい瀬戸内海。

行こうとしていた村上海賊ミュージアムは年末で休館していた。

どうしようね〜なんて言ってるうちにお腹が少し空いてきた。

目の前には道の駅っぽいお食事処が。


よし食べよう。


こちらは鯛めし

(卵が大きい。そして割るの失敗。)

こちらは連れの頼んだ鯛ラーメン。

鯛めしというと釜めしのイメージがあるが、地域によってはこうやって海鮮丼っぽく食べたりもするらしい。(このタイプは「宇和島鯛めし」などと呼ばれるみたい。)

炙りの鯛に薬味と卵を乗せ、醤油をかけて食べる。

これがおいしくないわけがないんだよなあ。

ラーメンも一口もらった。

博多ラーメンっぽい細麺があっさりしたスープに合う。

ほんのり火の入ったレアな真鯛もおいしい。


・・・


午後はうずしおウォッチングクルーズに参加した。

うず潮になりそうでならない潮目?は見ることができた。

べたっと凪いでいる静かな水面が美しかった。


海抜0mの船から降りて、しまなみ旅のフィナーレに向かったのは山の上にある「亀老山展望公園」

高台から瀬戸内海を一望した。

・・・

大島を出て、とうとう今治に着いたときの、久しぶりに街に戻ってきた感。

あれは不思議な感覚だったなあ。


・・・


次回はいよいよ香川に突入!ピザディナーの話。

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