自分へのご褒美に 憧れの「インド料理飲み」を
ーインドカレー屋さんで、ナンとカレー以外のものを食べるー
先日、仕事の大きな山場をなんとか終わらせた。
そんなに大したことでもないのだが、寝ても覚めても何だか気分があ〜あってなる程度の山。
そんな山でも超えられたら嬉しいもので、まず真っ先に自分へのクリスマスプレゼントを買った。
それでも到着が待ちきれなくて、学生時代の友達と2人で乾杯をすることにした。
西新宿にあるインド料理屋さん「アチャカナ」へ。
予約をして、Googleマップを見てるのに迷子になりながらも、なんとか到着。
「インドカレー屋さんでいつかナンとカレー以外のものを食べようね」と遠い昔に約束していた私たち。
数年越しに夢が叶った。
とりあえず頼みたいものを片っ端から頼んでいく。
「鴨の冷菜〜ネパール山椒〜」
食べるたびにぶわっと香るネパール山椒。
付け合わせのパクチーがマイルドに感じられる。
鴨は鼻に近づけると香ばしい脂の匂いがした。
毎度鼻を経由してから口へ運ぶようになる。
こちらも前菜の「ゴルゴンゾーラクルチャ」
左奥に見えているのは言わずもがなのはちみつ。
クルチャに垂らすとたら〜〜っと流れていく。
もはや私が食べていたのはピザだった。
思い返せば大学入学当時、新歓コンパがなぜかインドカレー屋さんで行われていたのだが、緊張していてチーズナンをチーズナンだと認識することができず、そのままカレーもつけずにぼんやりと食べていたのを覚えている。
インドカレー屋さんはその頃から好きだったのに、なんなら自分が連れてこられたのがインドカレー屋さんだということもわかっていなかった気がする。
(だいたいインドカレー屋さんってコンパする場所じゃないと思うんだけど)
しかし4年経った今、私はチーズナンをチーズナンだと知っていながらも、カレーにつけずに食べている。
大人になるって楽しいな。
続いてメインの「タンドーリポーク〜えごまとレモングラス〜」
メインか前菜かなんて、食べてるときは考えてないからこれは後づけの話。
えごまの葉っぱごと食べる。
ポークはぷりっぷりで、もちろんのこと脂がのっていて、サムギョプサルとタンドリーチキンの間の子って感じだった。
レモンと生姜も香る。
くう、初夏に戻りたい。
ここまで食べた時点でお腹にはまだちょっと余裕がある。
うーん、シメ、しちゃうか〜!
最後はナンとカレー「ケララシュリンプ」
今調べたら、ケララはインドの地名で、水の都とも呼ばれているらしい。
だからエビもあるのかな。
殻ごと入っている大きいシュリンプは、殻までやわらかかった。
ナンはこんがりしていて、「なんかパン屋さんみたいな味がする!」と思っていたら、にんにくが効いていることに気づいた。
ガーリックフランスってことか、、。
今度マネしていいですか?って思ったけど、そういえばうち、タンドールないな。
カレーは奇抜な色だけどぴりっと辛いくらい。
一口でわかる、黄色い絵の具みたいなさんさんとしたおいしさ。
(黄色い絵の具の味って食べたことなくてもなんとなく想像できるよね。)
さんさんとしているけど、昼間の太陽ってよりは夕暮れどきのちょっと傾きかけている光って感じの味。
満腹になってフィニッシュ。
インド料理屋さんは満腹になるまで帰れません。
好きなものでお腹を満たすこと、当たり前のようだけど、それは心を満たすことにも直結している。
お腹を満たさなくても心が満たされる方法があるのなら、その方がいいような気もするけれど、でもそれってちょっとさみしいような気もする。
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