昨日を愛せるように
昨日を愛せるように今日を生きよう。
明日も同じ気持ちでいたいから。
私が敬愛しているアーティストの、1番好きなアルバムのコピー。
恥ずかしい話、1番好きでいながら、「I LOVED YESTERDAY」そのアルバムタイトルの意味を心から理解できていなかったかもしれない。
25歳、四半世紀。
年末に迎える私の誕生日、年の終わりなのに新しい歳のスタートで、いつもちょっと戸惑う。
想像していた25歳はもっと大人でかっこよくて、人生のステップをあと2マスくらい進んでいる予定だった。
24歳には結婚したい!
そんなこと、小さい時は思い描いていたりしたっけ。
理想の人生計画からは、ずれすぎてもはや計画ごと組み直す方がはやいくらいだけれど、私は今この状況が嫌いじゃない。
20歳に成り立てくらいの頃、私はとにかくマイナスで溢れていた。
ずれた分だけ追いつかなきゃ、取り戻さなきゃ、理想に近づかないと、早くしないと、私は私を愛せなくなる。
でもそうやって呼吸を忘れるほど、焦りに飲み込まれて、何かを為せなかったあの時のことをいくら悔やんでも、これからの為にもならなかった。
うまくいかなかったんだから、一旦それでよくない?
ていうか、認めるしかなくない?もう。
最近、心の中のギャルが騒ぎ出して、とりあえず従うことにしたら、楽になった。
正しいか間違いかなんて、誰もわからないから。
そもそも理想の人生の設計図が正しいかなんて、人生丸ごと組み立てて、はじめて分かることなんだから、無謀にも進むしかない。
昨日を愛することは、そういう意味で必要なんだと思う。
それにやっと気づけた24歳、肩の力の抜き方と、自分の感情との付き合い方を、ちょっとずつ覚えることができた。
前までだったら、それしかできなかったって落ち込んでいただろうけど、今の私は、今年はこれができたって思える。
甘やかしちゃいけないけど、これはこれで進歩なんだって認めることは、悪いことじゃないなって。
そうやって思ったら、ちょっと自分のことが好きになって、しばらく避けていた、自分のことを書いた曲をリリースできた。
自分のことを書くと、どうしても暗くなっちゃって泣きたいような曲しかできなかったから、もう長いこと歌詞は進まなかったのに、なんだかするっとかけた。
これは、大きな、大きな進歩だと思う。
まだ眠っている私を、どうか見ていて、目を離さないで。
MYSTICは、リアルな私の人生の挿入歌。
あなたの何かに刺さることを、私は小さく願ったりしちゃう。
と、まあ長々語るとそんな、そんな2021年だった。
なんとなく、なんとなくだけど
昨日を愛することを理解できた私の2021年は、この先の人生でとても大切な年になる気がしている。
この先の明日もずっと、同じ気持ちでいたいから。
私はこれからも歌っていくね。
2021年、全ての皆様に感謝を。
2022年、どうぞよろしく。
そして私の歌、届いていきますように。
2021.12.31 菜摘
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