「地震ごっこ」~災害時における子どもの心のケアに思うこと~
この度は、能登半島地震により被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げるとともに、一日でも早く平穏な日々を取り戻すことができるようお祈り申し上げます。
今回、この話題を取り上げるか否か、とても悩んだのだが、これからも起こるであろう様々な災害に立ち向かう誰かの為にそして自分の為に書き残しておくことにした。この投稿にたどり着いたあなたも是非心に留めてほしい。
あなたは、「地震ごっこ」という言葉を耳にしたことがあるだろうか?
私が初めて耳にしたのは、2011年東日本大震災の時だ。
うろ覚えではあるが、被災した家族から専門家に質問するテレビの企画で
「子どもが、楽しそうに津波や地震を再現した遊びをしている。避難所での
生活も長くなり子どもを遊ばせたいが、一見不謹慎で周りの人目が気になる。どうすればよいか」といった質問であった。
その質問に、子どものメンタルケアの専門家はこう答えていた。
「この行動は、被災したことによって受けた心的ショックを遊びで自己治癒するというごく自然な行動です。不謹慎に見えるかもしれないが、恐怖を乗り越えていく為の大事な手段なので、どうか見守ってあげてください」と。
当時の中学生の私は、目が点となった。同時に、これは一生覚えておかなければいけない知識だなと感じた、直感的に。
そして今。私は、保育の現場の身を置いている。
勤務時に災害が起こった際には、こういった情報を積極的に共有し、子どもの心と体のケアに努めていく義務がある。その事を今回の地震で再認識することができた。
2011年、東日本大震災 2016年、熊本地震 2018年、胆振地方中東部地震
そして、2024年1月1日能登半島地震。
私たちが住む日本列島はこの13年の間に、大きな被害をもたらした地震が4回も起きている。小さい地震であれば毎日のように起きているのが現状だ。
日本という国は、予想できない災害と常に隣り合っているといっても過言ではない。もちろん、自分の人生もだが。
「いざ」その時のために、できることは?
その事を考え、行動する事が私が今できる最大限だと思う。だって、私を守る事ができるのは私だけなのだから。そして、それはあなたの大切な人を守ることができる唯一の事かもしれないから。
「地震ごっこ」について、NHKが分かりやすくまとめているページがあったので共有します。ぜひ、ご覧ください。
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