映画ログ(『キネマの神様』『ライフ・イズ・ビューティフル』)
今、ある本をきっかけに、『これまで読んだ本で印象に残っている20冊』を書き出している。本棚を見たり、思い出したりしながら、チミチミとやっている作業。
好きとか感動したとかと、印象に残っている、は、似ているようでちょっと違う。好きだけど、印象に残っている本にはランクインしない本もあるし、感動してかつ印象に残っている本にあげたいと思う本もある。なかなか言葉では伝えにくいけど、実際にやってみるとわかっていただける、かな。
しかも、これまで読んだ本で、というのは、つまり大袈裟に言えば人生で印象に残っている20冊。これはなかなか骨が折れる作業になるぞと思った通り、まだ終わっていないし、ちょうど時間がある今は、この作業が楽しい。
そして、20というのも絶妙な数。10冊だとすぐにできてしまうけど、20冊だと、これは入れようか、外そうか。の作業が白熱する感じ。
とまあ、前置きが長くなってしまったけど、今回はその作業の中で改めて手にとった1冊、原田マハさんの『キネマの神様』をきっかけにみた、2本の映画についての話。
キネマの神様
そういえば映画化されていたっけ、と思って観た映画『キネマの神様』。率直な感想は、「原作と全然違う…。」原作が好きだから、少し拍子抜けしてしまった感はあるけど、原作とは別物と考えたら、これはこれで面白かったかな、と思う。けど、主人公ゴウの周りの人を顧みない自由奔放な感じは最期まで共感できなかったなー。
そして、本の方をもう一度読み返しているけど、やっぱりいい。
ライフ・イズ・ビューティフル
同じくキネマの神様をきっかけにみた映画。
原作は、映画の評論が大きなテーマ。テアトル銀幕にて、『ニュー・シネマ・パラダイス』と二本立てで上映されていた『ライフ・イズ・ビューティフル』。先日ヴィクトール・フランクルの『夜と霧』を読み終えたこともあって、これも何かのタイミングだったのかな。
この映画、すごかった。これまで観た映画で印象に残っている20本を聞かれたら間違いなくランクインする。親になった今、夫と一緒に観たことにも意味があったように感じる。この主人公はあの状況で、いついかなるときも父親だった。どんなに辛いことがあっても悲惨なことを知ってしまってもその中でやっと希望が見えても、常に息子のことを考え息子のために最善の行動をしていた。それがあのラストと、それからの未来。私も親として、あんな風にいられるだろうかと考えずにはいられなかった。本当に深く心に残った作品だった。
ふう。やっぱり感想を書くのって難しい。でも内容もそうだけど、なにを感じたかって、結構割と、すぐに忘れてしまうもの。こういうアウトプットが大事だと思う。
おしまい。
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