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ストレスとは

日中の陽ざしも春らしくなり、太陽が顔を出している時間は気温もあがるようになりました。
それと共に、スギ花粉も飛び出したようで、くしゃみや鼻水も本番の季節を迎えました。(アレルギーは早めの対処が必要なようです。)

外界は、春らしくなってきたとはいえ、内面では、ぐるぐると思い悩んだり、心が重くはれないといった事はないでしょうか。
こうした症状はストレスフルに感じる事があり、ストレス反応の一つとして出ていることがあります。
そもそも「ストレス」って言葉を良く口にしたり聞いたりしますが、何なんでしょうか。

ストレスとは

私たちは普段、「ストレス」と何気なく口に出していますが、「ストレス」とは元々は物理学の用語で、物体が外側から圧力をかけられて歪みが生じた状態をいうそうです。
つまり、ここでいう圧力とは、私たちが日々遭遇する出来事のことをいい、歪みが生じた状態というのは、遭遇した出来事が自分の対処能力では処理できずに緊張状態の反応が起こり、その緊張によって生じた行動、身体・精神的反応のことを指します。
心理学では、外界からの影響・出来事をストレッサーと呼び、それに対する自分の身体・精神的反応をストレス反応といいます。

ストレッサーについて

ストレッサーとは日常で起こる出来事、災害等の自分の命が脅かされる脅威的な出来事もこれに該当します。
意外と知られていないのが、日常生活の出来事の中で、人生のライフイベントで一見プラスに作用するような出来事、例えば結婚といったことも、ストレス得点が高いのです。
私たちは人、環境といった外界の刺激と網の目状につながりながら生活をしているので、ストレッサーは避けようがないということも事実なのです。

ストレス反応が起こると

ストレッサーでなる出来事が起こると、私たちの身体の中では何が起きるのでしょうか。

まず、ストレスにさらされると、自律神経の交感神経が優位になります。
交感神経とは主に身体活動と関係しているので、血圧の上昇、呼吸は浅く速くなり、心拍数が増加し、消化器官も抑制されます。
一方で休息に関係している副交感神経は抑えられてられしまいます。
このように、交感神経と副交感神経は相反する作用でも拮抗して存在していますので、2つがバランスを保つことで、自律神経の恒常性が保たれるのです。

第一段階では、このように生体の反応として
自律神経系による心拍数の増加、それに伴って消化器運動の低下も起こるので、食欲不振、便秘・下痢なども起こりやすくなります。

第二段階として、ストレス反応の増加によって、副腎の活動が活性化されてしまうことで血中の中で副腎皮質ホルモンが増加し、不安や焦りも増幅、免疫機能の低下が起こります。
まさに負の連鎖といった症状が起きてしまうのです。

セリエのストレス学説

ストレスにさらされながらも、何とか動けるのでと無理しているとどういったことが起きるのでしょうか。
生理学者のセリエのストレス学説によると、まず初期のストレス反応として、体温、血圧、血糖値の低下が起こり、一旦抵抗力が落ちるものの、抵抗力が上昇していきます。
ストレスに負けじと、生理的機能が亢進しストレスから心身を守ろうとするのです。
しかし、人間は基本的に無理はききませんので、その後、抵抗力はガタっと落ちてしまう疲弊期に入り心身のバランスを本格的に崩してしまうのです。

人生の中で無理は禁物だということは、以上のことからも分かりますよね。
ストレスを感じる時は、立ち止まって少し今の状況を観察し整理することも安全確保という視点で大切ですよね。
次回は本題となる、ストレスとの付き合い方について書いていきたいと思います。




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